「若き知」
「過去データは一番下に移行しました」

2000.7.28「夏休み」

7月31日から8月4日まで夏休みをとらせていただきます。このため、通常の更新は休ませていただきます。


2000.7.28「まんぷく」

昨日、いつもお世話になっている女性記者の方々とお茶の水の「まんぷく」に行った。この焼き肉の店「まんぷく」は行列の出来る店として有名で、行くときはいつも事前に予約を入れている。なんといってもウリは「ネギ塩カルビ」、カルビに塩とネギなどがまぶしてあり、それを焼いて食べる。美味である。また、タレカルビもおいしい。タレはすでに肉につけ込まれており、焼いてそのまま食べる。これがうまい。この店の客は女性がたいへん多い。昨日もほぼ満席の状態で一階にいる男性は一人だけだった。我々は二階の席であったが、二階も約半分は女性客。焼き肉店でこれだけ女性シェアが高いというのも珍しいかもしれない。値段はやや高めだが、一度食べて見る価値はあると思う。


2000.7.27「DVD」

米国ではDVDの普及が急速に広まっているらしい。日本でもプレステ2が起爆剤となって広まっている。「レンタルビデオ」という言葉がなくなり、いずれ「レンタルDVD」となる日も近い。なんと言ってもかさばらない事に加えて画質も音質もかなり良い。しかも保存もきく。テープが伸びてしまうということがない。もちろんDVDといえど傷等には弱く半永久的に使えるものではない。そういえばCDの耐久年数は20年程度との見方もあり初期のCDはそろそろ危険とか。それはともかく、米国ではDVDソフトの急速な普及により日本ではまだ未公開の映画作品も公開前に通販等で手に入れることができる。ただ、問題はハリウッドが横やりを入れて設定されてしまったリージョナルコード。といってもDVDプレーヤーにはリージョンフリーのものがかなり発売されている。これを使えば最新の米国映画を見る事ができる、しかも英語で・・・んっ?。そういえば字幕がないというのは大きな阻害要因かもしれない。今後はレコードからCDに移り変わったように、ビデオからDVDに変わってゆく可能性は高い。そのためには録画機能を持つDVD−RWかDVD−ROMの低価格化が必要かもしれない。その前にテレビの録画は数十メガのハードディスクを使用したものが普及する可能性もある。世の中のデジタル化は急速に進んでいく。ただこれについていくためには、お金がかかるという大きな問題が存在するが。


2000.7.26「UKI結果増発」

10月以降の10年債の増額の可能性は・・・あると思う。47人
10月以降の10年債の増額の可能性は・・・むずかしいと思う。16人 。
10月以降の10年債の増額の可能性は・・・わからない。 2人。


2000.7.24「UKI」

今回のお題はまたまた「ゼロ金利解除」について。
8月11日解除・・・77名。
年内解除なし・・・・76名。
9月14日解除・・・35名。
10〜12月解除・・・4名。


2000.7.24「ハムスター」

家で飼っているハムスターのうちオスの「俊作」が今朝、死んでしまった。日曜日に医者に見せたのだが、何かしらのストレスが原因で肺炎にかかってしまったとのことであった。昨夜は元気なメスの「すみれ」がはじめて脱走を企てたが「俊作」の寿命があとわずかと知っての行動だったかもしれない。世話をしていた長女はかなりショックを受けてしまったようである。これはこれで納得させなければいけない。「死」を見つめることも大事なことである。「俊作」のストレスの大きな原因は「すみれ」との別居生活にあったとも思える。子供が産まれたことで別居させたのだが、それが「俊作」にとっては大きなストレスとなったのかも知れない。人間も女性よりも男性の方が体質的にストレスを受けやすいという。動物も同じなのであろうか。


2000.7.24「サミット」

今回の沖縄サミットを見る限り「サミット」の存在意義が問われそうである。必要以上に経費をかけていたようであるが、これは森総理の信任建て直し料であったのであろうか。クリントン大統領も中東和平でお祭りどころではなかったようである。世界の最高指導者が集まって決めたことといえば(本当は事前にシェルパと言われる人たちが決めている)、またまた「IT」というお決まりのテーマ。目新しさはほとんどない。今後はこんなお祭り騒ぎは止めて(日本だけか?)、メールのやり取りで連絡しあってもらった方がよほどがいい。森総理には他のことはいいから(?)英語でメールを打つ特訓でもしていてほしい(最近は首相官邸からの直接アクセスはない事をアクセスログで確認済み?)。しかし、なんでサミット会場で歌合戦をしなければいけないのか。日本の「流行歌」を少しでも世界にアピールしようとしたのかもしれないが、国内の若者にしか通用しない歌手を軒並み出場させた意味がよくわからない。いったい今回のサミットはなんだったのだろう。


2000.7.19「佐野一彦氏セミナー」

本日、日興ソロモン・スミス・バーニー証券会社の佐野一彦氏のセミナーが実施されます。場所は赤坂のNSSBさんのセミナールーム。時間は午後4時〜6時。ご存じのようにチーフストラテジスト佐野一彦氏は日銀の動向にも大変詳しく今回の日銀の決定会合に絡んだお話も伺えるのではないかと思います。私は同業ということで出席できませんが、ご関心のある方はNSSBさんに直接問い合わせされてみてはいかがでしょうか。


2000.7.18「ゼロ金利解除せず」

17日の日銀金融政策決定会合で政策委員会は現状維持を選択した。期待された「ゼロ金利政策」の解除は今回見送られた。結果発表と同時に異例のステートメントが出されたが、これを見ても「そごう問題」が最大のネックであったことは確かである。また、サミットを控えていることもあり政治的な圧力が加わった事も確かであった。実際、決定会合を前にして森首相や堺屋経済企画庁長官はあからさまな牽制をしていた。それに屈した形となった日銀は不甲斐ないとばかりも言い切れない。「そごう」はあまりにタイミングが悪かった。日銀に解除させないために「そごう」をぶつけたとの、うがった見方もあるがそれはちょっと考えづらい。ここまで日銀は一丸となってゼロ金利解除に対しての足がかりを作ってきたにもかかわらず、あっさりと崩されてしまった。私は、日銀総裁の過激と言われそうな発言以来、「ゼロ金利解除」の可能性を強く感じてきた。それが山口副総裁の発言で決定的となり、米国からの圧力もなんとか回避した。政治家からの圧力も封じ込められると思われたが、形勢は「そごう」で一変した。日本経済の先行きに関してはエコノミストによっても見方が極端に別れているが私自身の見方は日銀の見方に近い。負の遺産が残っている限り日本経済の復活はあり得ないという見方は過去の歴史を見ても違和感を感じる。歴史は常に勝ち組と負け組が存在している。負け組ばかり見ていると悲観的にならざるを得ないだろうが、例えその負け組の規模が大きくても、それを勝ち組がフォローしてゆく。IT関連業種がすべて勝ち組とは思わない。ITによる社会構造変化に対応できる企業が今の勝ち組なのである。日本銀行はそういった勝ち組の力を信じてゼロ金利の解除を実施しようとしているのではなかろうか。それはもちろん希望的観測であってはならない。


2000.7.17「金融と音楽の対話」

15日の土曜日に神田の学士会館に於いて、倉都康行氏の「金融と音楽の対話」と島義夫氏の「ジャンクボンド」の出版記念パーティー及び出版会社「ISコム」の旗揚げ会が開かれた。私もそのパーティーに出席させていただいた。「ISコム」の小山俊一氏はこれまでも出版編集の仕事をされていたが、今回独立されその出版第一号となったのが、倉都康行氏の「金融と音楽の対話」と島義夫氏の「ジャンクボンド」である。倉都氏は先月に「金融工学講座」を出されたばかりであるが、こちらはすでに重刷となっているとか。やはり良い本は売れるのである。「金融と音楽の対話」はどちらかというとエッセイ風。電車の中でもさらっと読める。実は私も年代が近いこともあって懐かしい記述も多かった。真空管の話やラジオの自作など私も経験した。ただ、音楽に関しては私自身人前では楽器を弾いたことがないため、バンドを組んで演奏するというのはある意味とてもうらやましい事であった。他に英国の食事のことやワインの事など興味ある事柄がちりばめられているが、なんといってもキーとなっているのは「金融」である。倉都氏は金融市場で長い経験をお持ちで、しかもその経験に裏付けられたコメントだけに金融関係者にとって参考になるところが多い。また、私も債券という金融市場の現場のひとつで働いていることもあり、共感できるところが多々あった。「金融工学講座」同様にお勧めの本である。島義夫氏の「ジャンクボンド」に関しては日を改めてご紹介させていただきたい。ところで、「ISコム」さんからは、わがフォーティーズの新規会員F氏の「金融と哲学」も出版される手はずが整ったとか。あとは原稿である・・・。出版の際にはぜひ紹介させていただく。がんばれF氏!!。


2000.7.17「皆既月食」

16日の夜は今世紀最長と言われる「皆既月食」が起きた。天気が悪いはずだったのがいい天気。これは見ることができるかもと娘たちにも月食の話をしておいた。地球と太陽の間に月が入り・・・。きょとんとして聞いている。とにかくこんな長い月食はあと123年後にしか見ることができないから見なさいと。スタート時間も9時前とやさしい時間設定になっていた。9時前に左下が欠け始め約1時間後に月は完全に赤銅色となった。この時点で子供達とともに寝てしまったのだが月食は1時間47分間も継続したようである。今回ほど皆既時間の長い月食が見られたのは江戸時代の1859年以来とか。次に今回並みの長い皆既月食が起きるのは2123年6月9日とか。しかも日本では観測できないらしい。これをまた見る人はたぶんいないだろうなあ。子供達の夏休みの研究にも使えるかとデジタルビデオカメラ(15倍ズーム)にテレコンバージョンレンズをつけて光学30倍で月食の様子を納めた。月見酒を楽しんだむきも多かったようであるが、夏の夜の天文ショー。なかなか見応えのあるものであった。


2000.7.14「そごうとゼロ金利」

そごうが民事再生法を申請し実質倒産した。新生銀行が債務放棄を受け入れず国民の負担で処理を勧めようとしてそれに対して非難が集中した。この世論の高まりに野中幹事長、亀井総務会長が動きを見せ「そごう」は自ら民事再生法を申請した。日本興業銀行を中心に債務放棄などにより、これまで通りの救済策をとり、中小金融機関やそごうの取引会社への影響を極力抑えようとしたが、この手法は世論に反対され通用しなくなった。債務超過となった企業の延命措置は今後とりづらくなり、「そごう」と同様の手段をとらざるをえなくなった。ゼネコンや流通、商社など該当する企業はまだある。これまで、こういった企業への延命策は景気に与える影響を鑑みてとか、金融不安を招くためという大儀の元に実施されてきた。しかし実際は「政府」や貸し手である「銀行」が自分の身を守るために実施してきたとも言える。そのために税金投入することに違和感を感じるのは当然といえる。「そごう」の問題は今後痛みを伴いながらも、これをきっかけとして日本経済の最大のネックであった構造改革が進む可能性が出てきた。以前にもこの日記に書いたが、景気が底入れしつつある状況で金融不安に対してセーフティーネットも完備している状況で、構造改革は政府の方針うんぬんにも関わらず自然に勧められていくのはある意味当然である。この動きがついに出始めてきた。
 このタイミングに果たして日銀はゼロ金利を解除できるのかどうか。ますます17日の決定会合が注目されている。そごう問題は景気や金融に与える影響は限定的との閣僚発言もあったように、金融不安が高まっていた時代とは違い、これにより景気腰折れを招くことは考えづらい。むしろ構造改革が急ピッチですすむとなれば景気回復ピッチが速まる可能性もある。日銀は慎重な態度も必要ではあるが、「ダム」から水がこぼれ落ちつつあると認識しているならばここはゼロ金利解除を実行すべきと考える。金融政策を正常化することも、いずれ景気に対しては良い効果をもたらすはずである。「失敗」したときの事ばかり考えると「英断」はできなくなる。「ニューズウイーク」に「アジアの星」として選出された14名の中に速水日銀総裁も挙がっている。意外と外からのほうが物事がはっきり見えているのかもしれない。


2000.7.10「牛熊インデックス、ゼロ金利解除」

 7月17日・・・103名(47.7%)
10月13日以降・・63名(29.2%)
 9月14日・・・・39名(18.1%)
 8月11日・・・・11名( 5.1%)
    合計・・・216名


2000.7.10「高安先生セミナーのお知らせ」

テーマ「金融変動の経済物理学的分析法」
時間、9月5日(火曜)13:30〜16:30
場所、中央大学駿河記念館(千代田区神田駿河台3−11−5)
講師、高安秀樹氏(ソニーコンピューターサイエンス研究所)
受講料、会員会社1名、28350円。一般会社一名、33600円。
申込先、国際経営研究センター(電話3356−2633)


2000.7.10「DVDとCD−R/RW」

家にあるソーテックのパソコンでDVDの不具合が生じていた。もしやと思いDVDソフト(POWER DVD)のホームページを見るとQ&Aに原因となりそうなものが載っていた。どうやらCD−Rを外部接続するためのSCSIを認識させるソフトに問題があったようである。さっそく、SCSI接続のための新しいソフトをAdaptedのサイトからダウンロードする。あっけなく直った。こんなもんである。しかし、最近のパソコンはDVD−ROMかCD−R/RWが付いているものが多くなった。場合によると両方ついている。DVDを見ることが多い方はDVDがお勧めであるし、音楽や映像ファイルを多く使う方はCD−R/RWが便利であろう。ただ注意すべきは、DVDのメディアがここに来てさらに価格が下がっている点である。昨日買った700円弱の雑誌にDVDが付いていた。今後パソコン雑誌などもDVDが主流になることも考えられるためDVDを選択しておいた方が無難かもしれない。ただ、データのバックアップをするためにはコストパフォーマンスや使い勝手を考えればCD−R/RWがベストである。本来パソコンは増設を前提にして作られているが、モニターとプリンターの接続すら面倒という方にとって、あとで周辺機器を買って増設するのはたいへんかもしれない。それを考えれば、DVDとCD−R/RWの両方ともすでに内蔵されているものがむしろ割安か。


2000.7.6「10月以降の国債増発」

佐野一彦氏がレポートでご指摘されているように「(国債市中消化額は)今年度の79兆1376億円が来年度は90数兆円まで膨らむ可能性がある」。
 宮沢蔵相が国債発行は減るとおっしゃったのはあくまで新規財源債の話であり、我々債券市場関係者に直接影響を受ける市中消化額は場合によると20兆円近く増額される。これは借換債と来年度から新たに発行される国債、つまり財投債によるものである。これの年限振り分け等考えるとさすがに中短期ゾーンへの増額は限度があり10年超の国債の増額の可能性がある。しかも、ある程度発行額を平準化させるために今年度への前倒しも懸念されるところであり、実際に10月以降10年超の国債の発行額が増える可能性は「補正」の有無に変わらず大きい。
 しかし、本日大蔵省から発表された平成11年度の決算概要によると税収が予想より1兆1千億円程度増えておりその分、公債発行額を少なくできるのである。ただし、これは11年度の話である。ではこの1兆1千億円の国債発行額をどのようにして減額するのか。その仕組みを知るためには、国債の発行には出納整理期間内発行と前倒し発行があるということを理解していなければならない。実は年度の国債発行というのは12カ月ではなく前後の3カ月も組み入れて考えることができるのである。つまり11年度の国債は12年度の出納整理期間内、それは4〜6月期の国債発行額の中に組み入れられている。その分を減額できるのである。減額した分、今年度の国債発行を減らせる。しかし、すでに国債発行計画を変更するのではなく、今度はそれを来年度の前倒し発行分とすることができる。つまり10月からの前倒し発行を少なくても1兆1千億円減額できるのである。


2000.7.5「江ノ島」

夏といえば、湘南。湘南といえば江ノ島。鎌倉側から見ると江ノ島は富士を背に海に浮かんでいる。サザンの新曲にも出てくる。この島は意外に広い。とにかく弁天橋を渡ろう。ここをアベックで渡ると別れてしまうという伝説がある。そういえば・・・。はおいといて。駐車場からたくさんの店が並ぶ坂を上がろう。店には海産物や飾り物が並んでいる。懐かしい射的場もある。もう少し上がると「エスカー」という看板が出てくる。「エスパー」ではない。頂上まであがれるエスカレーターである。元気なら階段で行こう。ふうふう言って頂上に上がると昔からある植物園。そして展望台。子供の時はこの展望台が好きだった。展望台登って海を眺めるのもいいが、遠くからこの江ノ島の展望台を見つけるのが好きだった。7月1日は海開き。今年は猛暑とか。またいっぱい人がくるんだろうなあ。


2000.7.4「ゼロ金利解除について」

昨日発表された日銀短観を受けて日銀が昨年の2月12日に実施した「ゼロ金利政策」を解除する可能性が強くなってきました。今回は「このゼロ金利政策の解除」について再度お話させていただきたいと思います。
 6月19日に時事通信社は山口日銀副総裁とのインタビューのなかで「解除の潮は満ちつつある」との発言があったことを明らかにしました。これをきっかけにしてゼロ金利解除に対する思惑がさらに強まりました。前回お話したように、速水日銀総裁はゼロ金利解除に以前から意欲を燃やしているものの、日銀執行部とそれを代表する山口日銀副総裁は慎重な態度をとってきました。しかし、この山口副総裁のコメントにより日銀は政策委員及び執行部ともども早期解除に向けて一枚岩となったと認識されました。そして解除のタイミングとしては7月4日の短観を受けて、7月17日の金融政策決定会合においてという見方が強まったのです。
 ところで、この「ゼロ金利解除」というのはいったいどういう政策のことなのでしょうか。  日銀は公定歩合を1995年9月8日から0.5%に据え置いています。そして、日々の資金需給により決定される無担保のコールレートをこの公定歩合よりも低く、例えば0.25%に誘導することを「低め誘導」という言葉を使いました。このコールレートをさらにゼロに押さえ込むことを「ゼロ金利政策」と言ったのです。
 なぜここまで金利を下げなければならなかったのでしょうか。現在のように物価がマイナスの時は実質金利はその分プラスに作用します。景気刺激のために貸出等を伸ばすには、より実質金利を低くさせなければなりません。ただ名目金利をマイナスにはできないため名目金利を最低金利となるゼロにしたのです。「デフレ懸念(物価下落)が払拭出来る見通しができれば、ただちに解除する」といった日銀総裁の発言があったのはこのためです。物価下落が落ち着き、これにより実質金利の上昇が止まればゼロ金利を解除することができるということなのです。
 また、ゼロ金利というのは不良債権処理とかにも有効に作用します。なんといっても銀行などは極端に低い金利で資金が取れるためです。ただし、これは本来延命処置をとるべきでない企業群まで救ってしまうことにもなり、モラルハザートの問題が指摘されるのはこのためです。
 そして、「ゼロ金利政策」は当然ながら金融面における究極の景気刺激策となります。国債引受を含む「量的緩和」にかなりの副作用が内在されている以上、「ゼロ金利政策」は現在の日銀が取りうる最善の金融緩和策でもあります。このため景気回復が顕著になるまでは続けてほしいというのが政府サイドや米国金融当局の意見でもあります。新日銀法の施行により独立色を強めた日銀といえど、これらを完全に無視することはできません。昨日の日経夕刊でも月内におけるゼロ金利解除の可能性があることをトップ記事にしていましたが、17日の日銀による金融政策決定会合、この決定会合とは速水日銀総裁、藤原副総裁、山口副総裁と6人の審議委員で構成される政策委員会のことですが、ここで賛成多数でゼロ金利解除が可決されるためにはまだ乗り越えるべきハードルが存在します。
 今回の短観の数字自体はゼロ金利解除の阻害要因にはならないと私は考えています。景気もゼロ金利が解除できるぐらいに回復しつつあると私は見ています。景気見通しに関してはエコノミストなどの意見も分かれるところですが、とりあえず景気認識は日銀に任せるとして、問題は8日に行われる沖縄サミットの蔵相会合です。特に米国のサマーズ財務長官の動向に注意が必要です。ここにきて宮沢蔵相の発言に微妙な変化が出てきたのも米財務省の意向が伝えられたためかもしれません。宮沢蔵相はゼロ金利解除は日銀が決めることと言っていたのに、昨日は短観だけでは決められないといった発言をしていたのです。17日の決定会合でゼロ金利が解除されるかどうかは、実際のところ宮沢蔵相とサマーズ財務長官の動向が微妙に影響してくるものと思われます。
 最後に、実際のところゼロ金利政策がなぜ実施されたのかを忘れている方も多いかと思いますので、ゼロ金利政策が実施された昨年2月12日の日銀のコメントを紹介します。
「わが国の経済をみると、景気の悪化テンポは、公共投資の拡大に支えられて、緩やかになってきている。・・・しかし、企業や消費者の心理は依然慎重なものに止まっており、民間経済活動は停滞を続けている。物価も軟調に推移している。景気回復への展望は依然明確でない状況にある。金融面の動向をみると、短期金融市場取引や企業金融を巡る一頃の逼迫感は和らいできている。しかし、長期金利が大幅に上昇し、為替相場も円高気味の展開が続いている。株価も総じて軟調に推移している。こうした市場の動きは、わが国経済の先行きに対してマイナスの影響をもたらす惧れがある。」以上のようにゼロ金利政策を実施した大きな要因が長期金利と為替そして株価動向であったことは明らかです。その意味では、現在、長期金利は低位安定し、円も比較的落ち着き、株式はしっかりしている以上、ゼロ金利を解除してもなんら不思議ではありません。しかし、このゼロ金利政策は、いつの間にか財政政策とともに景気対策の中心的な役割と認識されてしまいました。日銀が早期のゼロ金利解除を望んでいるのも意外にこういうところにあるのかもしれません。


2000.7.3「みんなのうた」

7月17日のゼロ金利解除は・・・「ある」86人、59.3%
7月17日のゼロ金利解除は・・・「ない」59人、40.7%


2000.7.3「みんなのうた」

6月ごろからNHKの「みんなのうた」で流れている曲が密かなブームになっているようである。その曲とは、AKEMIさんが歌う「名もない花のように」。大手証券破綻のニュースなどを見て、リストラされたサラリーマンへの応援歌として作ったとか。景気もやっと回復基調になってきたとはいえ、失業率は依然として高水準。個人消費の回復は依然として見えてこない。早期のゼロ金利解除への反対理由としてこの歌のブームが指摘されるかもしれない。実はこれを書いている時点ではこの「名もない花のように」は聞いたことがない。まだCD化されてないようであるが、ぜひCD化されたら買ってみたい。


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