ついに転職することになりました。5月10日をもちまして現在の水戸証券を離れ別の会社に移ります。詳しいことについては連休明けにあらためて御報告させていただきたいと思いますが、「債券ディーリングルーム」は続けていきます。6月から大きく形を変えていく予定です。債券ディーラーとして10年以上もの間国債を中心の売買をしてきましたがついに引退することになりました。今後は残念ながら(?)ポジショントークコメントはなくなりますが、市況については出来る限りより詳しくお伝えしていくつもりです。あらためまして、今後もどうかよろしくお願いいたします。良い休日をお過ごしください。
「陰陽師」の阿倍晴明といえば、実在の人物ながらエスパーのような存在として小さいころから認識していた。自分でもいったいいつ何で知ったのかは覚えていないが、とても興味ある人物であった。それを夢枕獏氏が小説化しベストセラーになった。その人気に火をつけたのは岡野玲子さんの漫画化であり、その漫画が一時まったく買えない状況が続いた。私個人では夢枕獏氏の小説で自分なりの阿倍晴明像を思い浮かべながら読むのが好きである。この小説は源博正という人物を配してさながらホームズとワトソンのようなやりとりを阿倍晴明とさせている。どちらかというと暗いイメージの阿倍晴明であったが、源博正の存在によって暖かさを醸し出している。その「陰陽師」がNHKでドラマ化され、再びブームとなっている。映画化も決まったようでこれからますます阿倍晴明がブームになるかもしれない。不良債権という怨霊を退治する小泉総裁は果たして平成の「陰陽師」となれるのであろうか。
PDAの勢力図が変化しつつある。自分が持っているからそう見えるのかもしれないが、コンパックの「iPAQ Pocket PC」の発売によりPocketPCが急速に普及しつつある。これまでPDAにおいて米国ではパームが主流であったが、マルチメディアという面からはWindoesCEをベースにしたPocket PCに分がありそうである。国内でも今のところ売れているのはザウルスやパームのようだが、米国では同じ機能で倍の値段で発売されているドコモのGFORTの人気が高い。マイクロソフトがCEのコードを公開したことも手伝い、フリーウェアのソフトも増えている。ゲームボーイなどに比べてさらに迫力のあるアクションゲームも米国で作られていた。予定表、ワード、エクセル、辞書、MP3、静止画、動画機能に加えインターネットの接続も容易。FTPソフトやホームページ作成用のソフトまで出来ているため外からホームページの修正やチャットへの参加も簡単にできる。iモード等に比べて画面が広いためチャットなどはPDAで十分確認できる。しかしまだ価格は高い。米国に比べて割安とはいえGFORTも5万円前後する。もう少し価格がこなれるとザウルスやパームではなく、PocktPCが大きくブレークする可能性がありそうである。
21日の土曜日に、つくばにある宇宙開発事業団のつくば宇宙センターが一般開放された。子供達がパンフレットをもらってきていたので、はじめて見に行くこととなった。天気はあまり良くなかったものの、ずいぶんたくさんの家族連れが来ていた。この日に限っては普通見ることの出来ない施設が解放されている。宇宙飛行士の訓練施設や真空状態にしての人工衛星等の耐久実験。また宇宙ステーションの実験も本格的に行われていた。また来年打ち上げ予定の大型人工衛星(本物)も見ることができた。それぞれの施設に担当者がおり解説してくれる。人工衛星があまりに大きいため、「これ(宇宙まで)運べるのです」と係りの方に問い合わせたところ、「種子島までは分解して運びますので」との答え。だから、こんな重いのを国産ロケットで運べるのかと聞いたつもりなのに・・・。入場料も必要ないのにNASDAのバッジやステッカー、そしてスペースシャトル型の風船をしっかり家族分もらってきた。年に一日の開放日であるが、単純にワクワクするのではなく、税金の無駄遣いと言われないための必死のピーアールに感じてしまったのは、やはり子供心が薄れてしまったせいであろうか。
債券先物に1兆円を越すショートが入っていると観測されている。米系ファンドの仕掛けといった見方が強いが、先週までの相場下落はこの大口先物売りと超長期ゾーンの売りが大きく影響していた。本日も2千億、4千億といった売り指し値が入ったが、現在これだけの大口ロットを張れるところは限られる。大口ショートをすでに持っているところの仕掛けの可能性が強い。では何故このような大口ショートを仕掛けているのであろうか。これには「総裁選」が大きく絡んでいそうなのは想像できる。しかし当初予想されていた橋本亀井ラインは崩れ小泉亀井ライン、もしくは小泉単独といった可能性も出てきた。どちらにしても当初は景気優先の政策をとることは必須。ただ、バラマキ型の財政政策は国民の目が厳しくなっている。「利権」「既得権」といったものに対してやっと反旗を翻しつつある現れであろう。構造改革は痛みを伴うが小泉氏の地滑り的勝利という結果自体は、国民もある程度の痛みを覚悟しつつあるとの現れとも読める。とにかく小泉氏の政策が功を奏した場合には一時的な景気低迷はあるにしろ回復も早くなるはずである。しかもすでに膿となっているものを摘出することで痛みはあくまで一時的に過ぎない。これによってとんでもない景気低迷となるとの見方もあるが、切るべきものを切るだけである。うーむ、実は私も今日、ついに皮膚科に行く決意をしたがそれは関係ないか。財政政策に伴う国債増発懸念と小泉期待による景気回復期待。その小泉氏の政策をムーディーズは果たしてどう読むか。米系ファンドが最も期待?しているのはムーディーズによる格下げとその際のアウトルックであるとも想像される。しかしそのようにうまくいくかどうか。今後の波乱材料となりそうな建て玉であることは確かであろう。
現在、このホームページの主力のコンテンツは「牛さん熊さんの本日の債券」、「臨機応変」、そして「若き知」となっています。アクセス数からは牛熊が飛び抜けて多く、次に「若き知」、「臨機応変」の順となっています。今までもいろいろと新しいコンテンツを試しながら変更を加えてきましたが、さらに充実を図るためにあらたなコンテンツも加えていきたいと思っています。5月中にもホームページ自体、大きく変更する予定であり、そのためにもホームページをご覧いただいている皆様に「あると便利なコンテンツ」といったものをぜひ教えていただきたいのです。これまではほとんど一人で試行錯誤してきたのですが、今後はアクセスいただいている皆様のご要望にも応えていきたいと思っています。ご意見、ご要望をメールにてお送りいただけるとうれしいのですが。「メール」
牛熊インデックスにて、4人の候補者のなかで誰に総裁になってほしいかアンケートをとったところ、小泉氏が圧倒的に多かった。実際の総裁選においても小泉氏がリードしていると言われ、橋本氏は予備選で2位となった場合には総裁選から辞退するのではとの憶測も流れていた。小泉氏と亀井氏の密約説なんていった噂まで流れていたが、そういった可能性も否定できないかもしれない。誰が総裁になっても結局は景気対策を優先せざるをえないため、ヘッジファンドが仕掛けていると言われる株先買い債先売りといったポジションはある意味理にかなったものなのかもしれない。それがうまくいくかどうかは別にして。24日の総裁選の日に10年国債の入札が実施される。国債入札においてかなりの波乱も予想されるため、市場参加者はやや神経質になっている。価格変動リスクの大きい超長期ゾーンは多少相場が戻っても買われない状態となっている。小泉総理かはたまた橋本総理となるかどうかはわからない。誰がなっても同じで変わらないといった見方が強いだけに、反対に予想外に積極的なイニシアチブをとるような事があったときには金融市場も予想外の動きをすることも考えられる。今回の総裁選に「イチロー」はいないが「シンジョー」はいるかもしれない?。
今、大リーグが面白い。もちろんイチローや新庄の活躍によってさらに盛り上がり、先駆者である野茂もノーヒットノーランを達成。日本人同士の対決も見ることができた。日本のプロ野球の結果はしらずともマリナーズやメッツの結果を知っている人も多くなってきている。日本人のレベルがいつの間にかアップしていたことは間違いない。しかし、日本で一流だから海外で通用するかどうかはやってみないとわからない。イチローも「まず結果を出さないと」とまさに新人の気持ちでチャレンジしていたのであろう。大リーガー相手に一歩も引けを取ってない、いやそれ以上の成績を出しているというのは日本人として見ていて気持ちがいい。彼らの活躍は子供達にとって世界で活躍することのすばらしさを教えてくれる。もちろん多くの日本人が海外で活躍しているが、あまり表に出てくることはない。しかし例えばNHKで火曜日に放送されている「プロジェクトX」という番組ではその一部を紹介してくれている。とにかくイチローの活躍は我々にすこし自信を取り戻させてくれたように思う。
「牛さん熊さんの金融講座」はおかげさまでぼちぼちと売れている。「一気に読んでしまった」といったうれしいファンレターもいただいた。宣伝は置いていて、そろそろバブルと言われる日本の債券市場の今後について考えをまとめてみたい。何事も最悪の事態を想定する必要がある。ストラテジストもメインシナリオに加えリスクシナリオを書かれていることも多い。そこで今回は日本国債に関するリスクシナリオを描いていくつもりである。財務省が出した「財政の中期展望」などを見ればおわかりと思うが、今後の国債発行残高は飛躍的に増加する。この主要因は「借換債」であり、60年償還ルールが影響していることは以前に指摘した。新規財源債が増えなくても発行額は確実に増加するのである。政府による経済対策は結局「バラマキ」と言われる財政出動が主体となり、しかもそれは経済対策という名のもと本来淘汰されるべき企業群を延命させた。結果として不良債権処理はいっこうに進まず、さらに景気の足を引っ張ることとなった。日銀による超低金利政策も結果として延命策としての効果をあげたに過ぎない。ゼロ金利が構造改革の妨げになっていたことで早期の解除をすすめた日銀は、ゼロ金利解除後の景気低迷、株価下落によって結局ゼロ金利政策に戻さざるを得ず、さらに量的緩和政策という非常手段を取らざるをえなくなった。これは不良債権処理による構造改革と引き替えの策であったようで、外圧により不良債権処理も渋々ながら進行することとなりそうである。量的緩和策を取った日銀は時間軸も設定した。消費者物価指数が安定的にゼロを上回ることが引き締め転換の条件とされたのである。これはまさにインフレターゲッティングと言わざるをえない。これが意味するのは、日銀はデフレ対策という目的によりインフレを創出することを確約させられたということである。つまりインフレを創出するということはいずれ金利上昇を伴う。しかも日銀は今後長期金利が急激に上昇した場合にはその対抗策を失ったとも言える。今後インフレ懸念により長期金利が上昇した場合に、それを国債の買い切りの増額といった手段で押さえ込むことはできない。買い切り自体がインフレ創出になるし財政の規律うんぬんも長期金利上昇要因となってしまうためである。不良債権処理が進めば一時的にデフレ圧力をともない、倒産件数や失業率の増加は避けられない。しかしそれはもっと早く処理されるべきものであり、処理されることで景気回復の足枷ではなくなる。そして資金の流れがある程度正常化すればこれまで国債に集中していた資金の流れに変化が生じることが考えられる。デフレ経済において安全資産とも言える国債への投資は投資家にとって積極的に行っているというよりむしろ後ろ向きの投資であった。いったんその流れに変化が出ると異常ともいえる国債発行額を消化していたシステムに障害が発生する。長期金利が上昇するとインデックスによる国債投資を行っていた投資家は機械的に売らざるを得なくなる。売りが売りを呼ぶことで一気に長期金利が上昇する懸念がある。相場は上昇速度より下降速度の方が早い。上げ100日に下げ3日という格言があるが、上げ10年の下げ0.3年となってしまうかもしれない?。ただこれはあくまでインフレ懸念が生じた場合であり、それは現在のシナリオのなかではかなり時間が掛かるものと想定されている。目先の懸念材料は日本国債の格下げであろう。ムーディーズは近い内に日本国債の格付けに関して何らかのコメントを出す可能性が強い。総裁選の行方次第ではその結果に応じて1ノッチの格下げが実施される可能性も否定できない。そして問題はアウトルック。新BIS規制により国債にリスクウエイトがかけられるまで、残りあと1ノッチしかないのである。もちろん国内投資家は金融当局が認めればウエイトをゼロのままにできるが、日本国債が世界的に見てかなりの低格付けとなり国内大手機関投資家がこれをきっかけにして日本国債の投資を控えてくる可能性は否定できない。資金がすべて国債に向かうという機能がいつ崩壊してもおかしくはない。そしてそれを止められる手段もほとんどない。投資に見合った利回り水準にくれば買いは入るであろうが、月々数兆円も発行される国債が円滑に消化される保証はない。1998年末の運用部ショックのときは運用部の国債買い切り再開や10年国債の減額に加えてゼロ金利政策が効果的に作用したが、今後は長期金利上昇に対してとるべき手段は皆無である。異常事態のなかでの異常な発行量の消化は可能であったが、通常の状態において異常な発行量の消化は困難を極める。たとえ財政構造改革が進んでも国債の発行量を大きく減額するのは不可能である。国内投資家が買えなくなったら海外投資家に期待したいところだが、格付けがネックとなりそれも期待できない。もちろん需給悪化によって長期金利がどこまでも上がり続けることは考えづらいのも確かである。なぜならば実際に「需給」がトレンドを変化させることはないとも言われているためである。しかしファンダメンタルズによってトレンドが変化した場合には需給がそれを加速させることは考えられる。買って持っていれば儲かっていたのが国債であるがいずれその状況は変化するはずである。そしてそれは意外に早い時点で起こるかもしれない。
ここに来ての国債の売りの要因はいったい何であろう。海外投資家の先物ショートとの見方が強い。3月の投資家別売買状況では外人が1兆円以上も売り越ししている。4月上旬は買いが入ったとも聞くが、欧州年金などやや残高を落としているのではとの観測も強い。またヘッジファンドの破綻が噂され、それに絡んだポジション整理を見越しての仕掛けといった見方もあった。また都銀などが下落過程でヘッジ売りをしているのではとか、これまで超長期債を購入していた生保なども一部ポジションを整理しているのではといった観測も強い。しかし、一般債などは業者のポジションがほとんど底をつくぐらいにニーズが強いようで、NTTのような大型起債でも対国債利回り格差がかなりきつめの条件となっても瞬間蒸発の状態。短期金利はゼロ近くに張り付いており、日本国債と一般債、そして短期金利の動きが完全に分断されている。それぞれいろいろと理由があるのであろうが、市場参加者から見てもこの動きは正常ではない。だからこそ余計に疑心暗鬼になっており、本来なら押し目買いすべき国債に対して手を引いてしまっている投資家も多い。いずれこの分断化の答えは出てこようが、なんか嫌な感じの相場展開である。
霞ヶ浦沿いに美浦村という村があり、その一角でチューリップ祭りが開かれた。毎年行っているのだが今年は天気にも恵まれなかなかの人手。1万9千本のチューリップが咲き乱れ、露店や屋台もたくさん出ていた。子供達のお目当ては小動物。ハムスター、うさぎ、ヒヨコに子豚をさわることができる。ついでにポニーやらニワトリやらもいる。決まった時間がくると小動物はほしい子供達に無料で配られる。もちろん両親の承諾サインは必要となるが。以前に飼っていたうさぎもハムスターも死んでしまったため、嫁さんは再び飼うのを嫌がったのだが、子供達の要望に対して折れたようである。嫁さんがサインして娘達はしっかり一人一匹ずつハムスターをもらってきた。ジャンガリアンハムスターのようで、ショップで買うと結構するはずである。人気アニメの主人公「ハム太郎」も確かジャンガリアンである。短ボール箱のケースにもらってすぐに家に向かう。途中、DIYでは世界一の店舗面積を持つと言われるジョイフルホンダ荒川沖店のペットセンターで餌などを購入した。果たしてこの三匹、うまく育ってくれるかどうか。とりあえず元気なハムスター達であった。
さすがにこの漢字を読める方は少ない・・・えっ、読める?、さすが金融関係者はお酒に詳しい?。これは「ゆすら」と読むが茨城の地酒の名称である。牛熊日本酒倶楽部のハンドルはすべてお酒の名前にしていただいているが、ある女性の参加者のハンドルがこの「山桜桃」であった。日本酒倶楽部のハンドル名になっている日本酒はみなさん通の方が多くなかなか手に入りにくい銘柄が多い。この「山桜桃」もそうである。ところが我が家の近くにあるスーパーに入っている酒屋さんで模様眺めしていたらなんとあったのである。「一人娘」などと一緒に並んでいた。よく考えると私の家は茨城。茨城の酒屋に茨城の酒が置いてあってもなんら不思議ではなかった。価格も手ごろだったので720mlを購入。実は冷蔵庫を買え変えたのであるが新しい冷蔵庫には一升瓶が入らないのであった。さっそく飲んでみたが、口当たりが良くまさに女性好みの日本酒かもしれない。日本酒倶楽部への参加希望の方は、こちらをご覧いただき、使われていないハンドル、つまり日本酒名を書いてメールにて参加希望とお書きの上お送りください。もちろんお名前、所属会社等も書いてください。若干名受付させていただきます。
本日発売された「週間文春(4月19日号)」に「日本国債」に関しての匿名座談会が掲載されている。もちろん司会進行は幸田真音さん。私も匿名ではなく実名で参加させていただき、しっかり「牛さん熊さんの金融講座」の宣伝もさせていただいた。この座談会は3月末の都内某ホテルの一室にて行われたのであるが、たいへん内容のある座談会となった。読んでいただくとおわかりかと思うが、いろいろな視点から国債相場に内在するリスクを顕在化させ、それに備える必要性を訴えている。実際には2時間にわたって激論が繰り広げられたものを編集の方にまとめていただいたわけではあるが、参加していただいた方々の見識の高さには驚くばかりであった。しかし、ついに一般向けの週刊誌にまで登場。本当にありがたい限りである。債券相場は本日、急落したが、これはまさにタイムリーな企画であったかもしれない。
家の近くの本屋にもついに「日本国債」が置かれていた。日本橋丸善書店でもベストテンの6位。発売以来ずっとベストテンに入っている。本当にすごい。著者の幸田真音さんはこのところ連日のように新聞、雑誌、テレビ等で「日本国債」についてコメントされている。どちかというとマイナーな債券市場がこれだけ注目されているというのは参加者の一人としてうれしい限りである。幸田真音さんの小説の面白さももちろんあるが、財政問題や大量の国債残高に対して国民全般の関心が高まっていることもこの小説が売れている要因と思われる。幸田真音さんが「日本国債」で訴えたかったのは大量に発行されている国債に対する危機意識である。これは決して危機感を煽っているわけではない。現在の国債市場に内在する危険性を訴えているのである。そしてそれを一番意識しているのが我々市場参加者であり「日本国債」の主要な登場人物も債券市場関係者であったのはある意味当然のことであった。我々の危機意識を幸田真音さんは我々債券市場関係者を代弁して小説で訴え、さらにマスコミ等を通じても訴えている。このことは実は危機を煽るというより危機を緩和することにも繋がる。パニックというのは予知されないことが突然起こったときに発生する。前もって危機意識が広まっていることが実際発生してもそれに対してある程度の心構えも出来ておりパニックにはならない。そういった緩衝材ともなるのである。小説のなかで何故、ディーラー達は国債の入札における「未達」を引き起こそうとしたのか。それも危機意識を高めるためであった。景気対策という名目のもと「バラマキ」政策はその効果も限られるにも関わらず借金だけが増え続けている。出しても出しても消化されてしまう国債は政府にとってはまさに打ち出の小槌のようなものであろう。しかしそれは我々の子々孫々の借金なのである。膨らみ過ぎた借金がいつか反乱を起こすことは十分に考えられる。その危険性を訴えていくことは国債市場でのパニックを防ぐためにも絶対に必要である。
自民党の総裁選がいよいよスタートする。橋本派は橋本龍太郎氏を擁立する構えだが、派閥の若手の反対があったようですんなりとは決まらない様子である。何で今更橋本さんなのかは確かに疑問。といってもバブルを創出した宮沢氏が蔵相を続けているぐらいであり、過去の反省といったものは政治には関係ないのかもしれない。そして小泉氏。橋本さんも小泉さんも私も某大学OB・・・特に意味はない。そこへなぐり込みをかけようと亀井静香氏も立候補。早くも消費税引き下げといったコメントをしているとか。そういえば某週刊誌によると財務省の若手幹部が極秘レポートをまとめたとか。亀井氏を中心としたバラマキ政治に対しての批判であるらしい。外圧によって不良債権処理がやっと動きだそうとしている。これを支援するため日銀は量的緩和策を取った。しかしこの日銀の動きは不良債権処理が進むと確信しての動きであったのかどうか定かではない。とはいえ今後不良債権処理が本格化すれば企業の倒産件数や失業者は増加する。セーフティーネットは必要ではあるが、これまで無理に(我々の子孫が払う)税金投与等によって延命させてきた企業群をさらに税金で救済することとなるが、それはそれで我々は納得すべきなのであろうか。金融システム不安、デフレ懸念と不安を煽っておいての財政投入のパターンが続き、国の借金、つまり我々の借金は莫大なものになっている。それが有効に使われたかどうか検証したデータは週刊誌の記事によると封印されたとか。我々が動けるのは選挙でしかない。地方では知事選などでこの浮動票が動き出している。その流れが参院選にもくるかどうか。期が変わりいきなり政治の話しとなってしまったが、これはもっとしっかり未来を見据えていく必要性をひしひしと感じて着ているためである。
先週は期初にもかかわらずいきなりの長期休暇をいただき家族で奈良に行ってきた。奈良の桜はまさに見頃。子供達は桜より奈良公園の鹿が気に入ったようで鹿煎餅を何枚も買ってしまった。「おじぎ!」というと鹿は首を振るので今年小学校に入った三女は「おじぎ」と言いながら自分でも何度も首を振っていたのが、いとおかし。興福寺の国宝館で阿修羅像と再会。その華奢なからだは仏像らしからぬ仏像でもある。しかしだからこそ持ち運びも楽であり何度も大火を免れたとも言われる。初日は春日大社まで足を伸ばした。翌日は電車で法隆寺に行った。天気も良く、駅から法隆寺まで歩いていったのだが結構時間がかかった。華奢といえばここの百済観音もほっそりしている。飛鳥時代の仏様の顔は一種独特、何故だろう。しかし聖徳太子ってやっぱりすごい人であったとあらためて確認。夢殿から中宮寺へ行く。弥勒菩薩は変わらぬお姿で座ってらした。まあ変わっていたら恐いかも?。法隆寺近くのファミリーレストランで昼食を食べる。子連れでは郷土料理を味わうのはちょっと無理がある。再び電車でJR奈良駅に行き、タクシーで東大寺へ。タクシーを降りたとたんに人力車のお兄さんに捕まる、がなんとか逃げた。これは料金に問題があり注意したほうが良いらしい。東大寺の大仏殿に行く。さすがに娘達も大仏の大きさにはびっくりしたようである。しかしすぐに売店へ走って行ってしまうが、これはいたしかたない。この日はこの東大寺まで。翌日は京都。しかしあいにくの雨。初日、二日目は晴天に恵まれたが天気ばかりはしょうがない。京都についてまずは東寺。はじめて見た立体曼陀羅はまさに圧巻。国宝があれだけ並ぶと凛々しい姿の帝釈天もあまり目立たない。東寺からタクシーで清水寺へ。平日だというのに人がたくさんいた。清水寺をぐるっと回ってそばを食べて土産を買って二年坂へ。なんとしても坂本龍馬の墓に参ろうと雨の中を急ぐ。子供達はなんでお墓に行くのかとブーブー。いつか「竜馬が行く」を読んでくれればわかると思うのだが。無事墓参りも終わり京都駅へ。意外と余裕を取りすぎて時間が余ってしまった。しかし京都駅があんなにすごい建物になっていたとは。確かガメラに壊されたのが京都駅だったと空間ばかり目立つ京都駅を見て思い出した。手塚治虫ミュージアムで時間をつぶして新幹線にて帰る。子供達にとっては寺社回りはあまり楽しくはなかったかもしれないが、次女が新しく配られた2年生の音楽の本にあった五重塔を見て懐かしがっていたのを見ると、まあそれなりに記憶に残ってくれそうではある。
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