電子メールはキーボードやボタンを手で操作して送り目で確認するものである。電話は直接相手とコミュニケートできるがそれは録音しないかぎり残らない。電子メールは削除しないかぎり内容は残っている。電子メールは一度に多くの人に同じ内容の文章を瞬時に送ることができる。手紙は時間がかかる。電話は相手がいないとつながらない。携帯電話はそのつながりにくさを解消した。ただ電話はかかってきた以上はその場で対応しなくてはならないが、電子メールはいったん読んであとで返事を書くことができる。即答できない質問などは電子メールが便利である。そして費用を考えると電子メールは電話などに比べてかなり割安である。しかもその割安料金で世界中に送れる。インターネットは文章の送受信に対して革命をもたらした。メーリングリスト、メールマガジンといった新しい使い方も拡大している。iモードの普及によっていつでもどこでも送受信が可能になった。すでに携帯電話はメールの送受信機になっているようにも思える。駅の構内、公園など携帯電話のボタンを一心不乱に操作していたり、笑いながら携帯電話のディスプレーを見ている人も多い。それはそれで不気味でもあるが、これが新しい社会の姿なのかもしれない。ワープロは文章を書くという能力を飛躍的に高めた反面、文字を書くという能力を失わせた。そして電子メールは人と人とのコミュニケーションに革命を与えた反面、言葉のやり取りによるコミュニケーション能力を失わせつつあるのかもしれない。
今月は毎週金曜日の朝8時半からラジオ短波の「牛熊金融道場」という番組に出演(電話にて)させていただいている。今週の債券相場の動きや日銀の金融政策についてコメントしています。視聴者の方にはなんと5名様に「牛さん熊さんの金融講座 ゼロ金利解除」をプレゼント。私の生の声を聞くことができます。えっ、聞きたくない?。そんなことおっしゃらずぜひ聞いてください。
6月14日から15日にかけて日銀は「金融政策決定会合」を開いている。11日に発表された1〜3月期GDPは前期比マイナスの0.2%、年率でマイナス0.8%となり、また4〜6月期GDPも「1〜3月期より悪いだろう(塩川財務大臣)」との見方も強く、リセッション入り(景気後退)の可能性が出てきた。5月31日の自民党との会合において日銀の白川企画室審議役は「当座預金残高目標5兆円は必要があれば引き上げていく」と発言し、日銀内部からも追加緩和策に関するコメントが流れたようである。また、自民党の山崎拓幹事長や麻生太郎政調会長からも金融政策に期待するコメントがあり、竹中平蔵経済財政担当も日銀に対して「機動的な金融政策運営を求める」と発言した。山崎幹事長は米金融当局も追加緩和策を求めていることを明らかにするなど、政治的な圧力が日銀に対してかかっていた。小泉首相の掲げる構造改革にとって補正予算などを必要とする旧来型の追加財政政策は実施がむずかしい。塩川財務大臣も「(追加財政支出を)今とるべへきでない、もうしばらく推移をみたい」といった発言をしている。そうなると金融政策に期待をかけるのもいたしかたないところ。 さて、当の日銀は果たしてこういった政治的な圧力をどう受け止めて金融政策に反映してくるのであろうか。昨年8月にゼロ金利を解除した日銀はその後の景気の落ち込みにより、なし崩し的に金融緩和策を打ち出してきた。結局、今年の3月19日の金融政策決定会合において日銀はゼロ金利には戻さずに、禁じ手と見られていた「量的緩和策」を導入した。これは実質的にゼロ金利政策の再開であった。ただし金融政策のターゲットを金利から「量」に変更したのである。それはコアCPIがゼロになるまで継続するという条件もつけ、これは擬似的ながらもインフレターゲッティングの導入とも言えた。その後、短期金融市場において日銀はオペによって資金を供給したが、予想された未達が多発してしまった。これは実質ゼロに近いところまで短期金利が低下してしまい、短期国債の買い現先オペの刻み幅が0.01%であったことで、それ以下(0.001%刻み)での応札ができなくなってしまったのが大きな要因であった。 そこで日銀は5月18日に「金融市場調節の円滑化に向けた措置について」を発表し、手形買入オペにおける手形期間を延長。その買入対象先数を10社増加。加えてオペ入札におけるレートの刻み幅を0.01%から0.001%に統一し、国債買入オペにおける買入対象国債に2、4、5、6年国債を追加したのである。これによって未達は回避されるようにはなった。 しかし、発表される経済指標の数値が景気の悪化を示しハイテクや銀行株主体に株も売られ日経平均は13000円を割り込んだ。このために日銀内部においても追加緩和策についてのシミュレーションが実施され、その効果と影響について吟味していると思われる。それが白川発言につながったのではなかろうかとも推測される。 では日銀はいったい当座預金残高目標をどの程度引き上げるつもりなのであろうか。またそれはどういった手段で実施するのか。そしてその実施のタイミングはいつなのか。加えてインフレターゲッティングを明確にするといった手段も講じるのか。そういった観点から市場参加者は日銀の動向を見守っている。 速水日銀総裁は決定会合を前に「新たに政策を付け加えなければならない状況ではない」と発言したが、債券市場はこの発言をほとんど無視した。決定会合においてはすでに総裁の影響力が減退し、審議委員による多数決の論理が金融政策の変更につながっているということを市場参加者は理解しているためである。しかし、今回も政治的圧力がかかった方向に政策変更することはない、という見方はストラテジストやエコノミストに多い。 マスコミでは積み上げ幅を8兆円に引き上げるといった記事も見られたが、3兆円の積み上げ増をするにはかなり無理が必要となり、これはあまり実現性に乏しいともいえる。実際、今後当座預金の積み上げ幅を拡大するためには、中期国債まで銘柄を拡大した国債の買い切りを増加させなくてはならない。現在毎月二回実施されている国債の買い切りオペを現在の一回あたり2千億円から4千億円、つまり毎月8千億円に増加するというのが可能性としては強い。しかしせいぜい1兆円の積み上げに対応するのが精一杯との見方もある。つまり日銀としてもこれはあまり切りたくないカードでもある。もし1兆円以上の積み上げを目標にすると国債買い切り増額が際限なく実施される恐れがあるためである。またインフレターゲッティングを明確化するとまさにそれに縛られることによる弊害が起きる可能性も強い。実態経済が戻っているにも関わらず金融政策の変更が遅れる懸念があるためである。 以上のことから見て、速水総裁だけでなく審議委員の多くも思い切った量的拡大策を今、講ずることは躊躇するかもしれない。日米首脳会談などを見据えての政治的圧力は強まろうが、実施のタイミングは今回ではないと考えるのが適切ではなかろうか。
「会員ページ」のチャットへの書き込み、ありがとうございます。情報はフィードバックされながら洗練されていきます。そして多くの方と同じ情報を共有し、それに対しての意見を出し合うことはまさにインターネットの特性のひとつであると思います。ただしチャットは管理が必要となります。オープンなチャットは管理が難しく、なかなか本音での意見交換はむずかしくなります。また中傷誹謗といったことも出てきます。「牛熊チャット」は会員のみのクローズチャットということでオープンなチャットとは異なります。本日は短期金融市場チャットで、週末の金融政策決定会合ではどういった話がされどのような政策がとられる可能性があるか論議されています。昨日の超長期国債入札に絡めての情報交換も活発でした。市場ではどういった観測が飛び交い市場参加者は何を考えているのか。業態や業種を超えてうかがい知ることができます。会員の方のほとんどはプロ中のプロの方。初めての書き込みも遠慮なくしてください。勇気が要りますが答えは必ず返ってきます。会員の方はぜひ安心して書き込みしてください。またこのチャットにご興味のある方は月々2千円の費用はかかりますが、ぜひ会員になっていただければと思います。もちろん会員ページでは「牛さん熊さんの本日の債券」はこれまでどおりに更新しています。ほかでは読むことのできない高安秀樹氏の「経済物理学入門」も今週末からスタートします。また、別途カオスによる相場予測は7月からスタート予定。拙著「牛さん熊さんの日本国債入門」「牛熊レポート」もよろしければご覧ください。
パソコンがフリーズしたら、どうしていますか。まずはスイッチを切る。ただしハードディスクが傷まないように動かすことは禁物。ではノートパソコンがフリーズしたら・・・。普通は数秒スイッチを押すことで電源が切れるのだが、それを知らず短期な私はまずコンセントを抜いた。しかし内臓バッテリーが働いて電源は切れない。しょうがなくて内臓バッテリーを引き抜いた。もちろんこんなことはやってはいけないが、意外とパソコンがフリーズするとコンセントを抜いている方も多いようである。これはフリーズした際にこうしなさいとしっかり仕様書に表記されていないことがいけない・・・えっ、解説書をちゃんと読んでいるかって?。20年もパソコンを使っていれば読まなくてもなんとかなってしまうのである。かくて長くパソコンを使っているおじさんもコンセントを抜いているのである。こういうことを防ぐには「解説書」を読む以外に方法はないのであろうか。
牛熊友の会が大きくなっていったきっかけが「屋形船」であった。日経新聞でも取り上げていただいたこともあったが、これをきっかけにして人の輪が大きく広がり、それはチャットというかたちで絆を強めていった。オフ会というのはバーチャル空間をリアリティーの場に変換するものである。バーチャルといえどそれは生きた人間同士の間を取り持つ電子的な空間である。ハンドルネームでの意見交換をしているとまったく知らない同士でも親近感が出てくる。そしてそういった仲間が実際に集うと異様な盛り上がりとなる。最初は静かに名刺交換をしているが、自己紹介など進んでくると長い間つきあってきたかのような和気藹々とした会合となる。また金融という世界も広いようで狭い。案外と以前に合っていたような人との出会いもある。私も先日のとあるオフ会で10年以上もご無沙汰していた方の消息を知ることができた。ということで、今月29日に牛熊恒例「屋形船」を開催します。7時に門前仲町から出向予定です。費用はお一人1万円ほど。もし参加しても良いと言う方はメールにて申し込みください。複数人のお申し込みもかまいませんが、必ず会員の方が一人参加してください。特に女性の参加は大歓迎(最近のオフ会は女性が少ないといった声もあったもので・・・)。先着30名まで受付させていただきます。
キャンペーンは本日で終了し来週から通常料金での受付となります。来週の11日から今月末までに申し込みいただいた方には抽選で3名の方に「牛さん熊さんの金融講座」を著者サイン入りでプレゼントします。好御期待・・・えっ、いらない???。
最近、「出会い系サイト」の問題なども出ているが、インターネットは自由な空間であるがゆえに危険性も秘めている。匿名性は利点でもあるが大きな欠点にもなっている。インターネットはあまりにも使いかってがよく、しかもそれは我々の情報と言われるものに大きな変革を与えてきたため、どちらかというとインターネットに潜むリスクについては根本的な解決策が見出されぬまま放置されてきた。インターネットのなかでも自分の身は自分で守らなければならない。とはいえ、ネットのなかのトラブル等に対して活動している組織もある。知り合いの方に教えていただいたのが、シロガネ・サイバーポール。メディアでも紹介されたことがあるのでご存知の方もいらっしゃると思う。もしネット上でトラブルとかに巻き込まれたときはこちらに相談してみてはいかがであろうか。
5月18日に日銀は「金融市場調節の円滑化に向けた措置について」発表した。手形買入オペにおける手形期間を延長し買入対象先数を10社増加。加えてオペ入札におけるレートの刻み幅を0.01%から0.001%に統一し、国債買入オペにおける買入対象国債に2、4、5、6年国債を追加したのである。もちろんこれは札割れに対する対策であった。短期国債の買い切りにFBも追加しそして本日は買い切り額をさらに拡大。短期国債の買い切り残高は四月末の1兆5千億円から5月末には7兆1千億円に達した。一回あたりの買い入れ額も1兆2千億円に6月5日に増額されている(一部8日日経朝刊より引用)。為替市場における外貨買いによる円資金放出といった話もまた蒸し返されている。足元景気の悪化により当座預金の積み上を5兆円から6兆円に拡大すべきとの声は日銀関係者のレポートにもある。しかし、これがいったい効果をもっているものなのかはなはだ疑問である。病状はさらに悪化しているにもかかわらずできるのが強い薬を投与することだけということは日本経済が末期的な症状になっていることであるのかもしれない。不良債権処理という外科手術には耐えられないとの判断なのか。最近の柳沢金融担当大臣の影も薄くなってきた。現政権においても患者に手術を任せようとしているようにしか見えない。小泉首相も参議院選挙後にと発言しており、これはある意味逃げの姿勢ととれなくもない。景気が「悪化」していると認めるからといってこれまでの政権のように従来型の景気対策をとれば小泉人気もがた落ちとなろう。いい意味での狸親父とも言われる塩爺や竹中経済担当大臣の発言もややトーンダウンしつつあるように見える。なすべきことはわかっていてもそれができないのか。日銀にばかりプレッシャーをかけるというのは政府の体質がまったく変化していないとも言える。期待していたのがいけなかったのかもしれないが。
会員専用ページに牛熊コミュニティーを設置しました。チャットはすでにご活用いただいておりますが、問い合わせ掲示板も加えとりあえずコミュニティーのかたちが整いました。チャットは「国債市場」「一般債市場」「短期金融市場」「為替市場」「デリバティブズ」と分けさせていただきました。書き込みの状況や皆様のご意見等によりフレキシブルに対応させていただきます。こういったチャットがほしいといったご意見は「問い合わせ掲示板」にてお願いいたします。また書き込みの多い方のみでのクローズチャットの作成も行っていくつもりです。ご遠慮せずに書き込みしてください。こんなこと書き込んでいいんだろうかといったことはお考えにならず、インターネットの双方向な情報交換の場を活用してください。どうかよろしくお願いいたします。
今年の夏は久しぶりに「SF」が復活しそうである。ちょっと不気味な「猿の惑星」のリメークやスピルバーグ監督の「A.I」など話題作はSFが主体のようである。昨年あたりから文庫でも日本人作家のSFが復刊しており、小松左京氏の「虚無回廊」も再スタートしたようである。これはITの影響も強いのではなかろうか。21世紀に入りエアカーとかはないにしろ、インターネットや携帯電話など10年前には考えられなかったようなものが生活に入り込んでいる。電車の中でもくもくとるおじさん、OL、学生などが携帯メールをしている。修学旅行の中学生の男子生徒がみなもくもくと携帯ゲームをしていたのも不気味だったが、携帯メールを読んでにたっと笑っている姿もちょっと無気味である。SFというのは確かに「オタク」の読むものと見られていたが、「オタク」の世界が日常化しつつあるような気もする。とにかく今年の夏はまず「A.I」を見にいかねば。
納税ランキングにも顔を出された藤巻氏がホームページをスタートされた。「プロパガンダ」ではなく「外資の常識」としいう表題となってた著書も第5刷となったとか。以前の会社ではとってなかったもので他社の方にたまにみせていただいていたFAXにおける手書きのプロパガンダはとくに債券関係者に愛読者が多かったようである。実際に円債の先物オプションで大量のポジションを抱えて大きく利益を揚げられていたこともあり、藤巻氏の動向を探ろうとしている参加者も多かったのではなかろうか。実はこのところ本を読む機会も減ってしまい、まだ「外資の常識」は読んでいない。今度ぜひ読んでみたいと思う。手書きではないですよね・・・?。
さっそく多くの方に登録いただきありがとうございます。もちろんまだまだ募集しておりますのでよろしくお願いいたします。牛熊コミュニティーでは「国債市場」「一般債市場」「短期金融市場」「為替市場」「デリバティブズ」のチャットをオープンしました。さっそく書き込みをいただいています。インターネットのフィードバック機能をおおいに活用していただければと思います。債券市場もここにきてやっと動きが出てきました。先物は史上最高値の更新をトライしそうな勢いです。量的緩和による金余り、円高株安といった外部要因、経済指標の悪化、そして6月は償還が多いなど債券の買い材料は豊富です。売りの材料があるとすれば高値警戒感が出ている程度でしょうか。とはいえ一気に上昇する感じでもありません。じりじりと上値をとっていくのでしょうか。会員制とはなりましたが今後はさらにわかりやすく有益な債券情報をアップしていきます。今後もどうかよろしくお願いいたします。