小泉首相は柳沢金融担当大臣に決済性預金保護について見当するよう指示。そのため、普通預金や当座預金など既存の流動性預金は全面的にペイオフ制度の適用対象としながら全額保護の新型預金導入を検討することが決まった。秋の臨時国会にて論議され預金保険法を改正することで実質的な見送りが決定されると思われるが、しかし、なぜ急に構造改革のひとつの柱でもあるペイオフ解禁を延期するのか。ペイオフ解禁自体は金融関係者のなかにあっても賛否両論ある。今回の先送りの検討を歓迎するむきも多いが、良し悪しはともかくも、政治的な背景により方針を変えたとみられてもいたしかたなかろう。先日、小泉首相はつなぎ国債を財源とした1兆円以上の先行減税も示唆している。1兆円程度の国債増発はむそれほど影響はなくとも、これをきっかけに財政規律が緩んでくる可能性がある。そして今度は構造改革自体が揺るぎかねない状態となってきた。通常国会の閉会を待っていたかのようなこれらの発言の裏には、自民党を始めとする与党三党による圧力といったものもうかがえる。この圧力を耐えながらの改革のため、この程度の進行速度になってもいたしかたないと見ていたが、ここのところの一連の軌道修正は小泉改革そのものの大幅修正に繋がる恐れがある。今後の動きにはかなり注意を払う必要がありそうだ。
国の予算編成にあたっては、毎年8月頃に財務省がそれぞれの省庁に対して、来年度予算として、どのくらいのお金が必要かを聞くところから始まる。今年は8月7日に来年度予算の概算要求基準を決定すると塩川財務大臣が発表した。概算各省庁は財務省に対し、翌年度予算において必要な金額を要求するのであるが、これが「概算要求」と呼ばれるものである。概算要求の前に財務省から要求の基準が先に設定される。この基準が概算要求基準(シーリング)と呼ばれる。シーリングとは天井、つまりこの場合には要求の限度額の事である。各省庁の要求を元にして、財務省はそれぞれの予算の必要性や重要性などをさらに検討する。2002年度予算の概算要求基準は2001年8月10日に発表された。この発表の際に、「財政面における抜本的構造改革の第一歩として、国債発行額を30兆円以下に抑えるとともに、歳出全般にわたる徹底した見直しを行い、思い切った縮減と重点的な配分を実現する」といったコメントが政府から伝えられたのである。
本日は朝方より、インターネットの接続回線に障害が発生し、当初はネットを見ることはできたものの、こちらから送ることができず、そのうちに受信もできなくなってしまった。使っているCATVの回線の問題であったようなのだが、まだ具体的な理由もわからない。過度にアクセスが集中したのか、もしくはワン切りのような集中配信があったのか。やっと昼になってなんとか復帰。会員の皆様にはたいへんご迷惑をおかけいたしました。今後はしっかりとバックアップも整え、回線が繋がらない場合の対処を早急に行います。
ここに来ての不安定な相場はリパトリが影響していると言われる。少し前には海外株式の下落を嫌気して日本の生保が海外株式などを売却して、日本に資金を還流し超長期国債などを購入したといった観測もあったが、ここにきてりリパトリは海外勢が主役。米国株式の下落により、ヘッジファンドやミューチャルファンド(投資信託)、ペンションファンド(年金ファンド)がかなり痛手を蒙っており、解約などに備えて海外の資産への資金を引き上げているといわれる。ヘッジファンドは日本の先物市場において株先売り債先買いを主に仕掛けていたとも言われ、それの反対売買が出たことで、日経平均が1万円で支えられ、債券反落のひとつの要因となった。また、米国株下落により直接的な影響を受けたとされる欧州株でも大きなダメージがあったと言われ日本では超長期国債などを購入していた欧州のペンションファンドは超長期ゾーンを売ってきたといわれる。また、ここにきて欧米のペンションファンドは日本株も売却し始めていることから日経平均は1万円を割り込んだ。このように最近の東京市場のやや不可解な動きはリパトリが影響していると指摘されているのである。
株であれ為替であれ債券であれ、マーケットを経験すれば厚みのある市場にあってそれを人為的に操作することの難しさは身にしみて感じているはずである。最近では、日経225先物を大口で取引しているディーラーが注目されているようだが、いくら大きなポジションを持っていてもそれで相場のトレンドを変化させることはできない。短期的に相場を上下動させて相場のあやを取ることぐらいはできるかもしれないが。せいぜいその程度であろう。
債券市場でも銀行のフルディーリングが認可され債券先物がスタートした1985年あたりから積極的なディーリングが行われた。特に一部大手証券が銀行などとタッグを組んで、現物国債の指標銘柄である89回債を大量に売買し、一時的に相場の方向付けに成功したかに見えたこともあった。結局、最後には相場は急反落し大きな痛手を喰らうこととなった。
為替市場においても敏腕ディーラーが何人もいたようだが、うまいディーラーになればなるほど相場には逆らうことはせず、流れを利用している。それはつまり力づくで相場を変化させることは難しいことであると理解しているためである。為替市場における政府・中央銀行の介入もしかりである。円高が日本経済を悪化させるから無制限に介入すべきと主張しているエコノミストもいるが、これはまさに暴論といえよう。無制限に介入するためのリスクというものが存在する上に、それが絶対に成功する保証すらない。また、為替市場というのは二国間のいろいろな要素が絡み合っての結果としてレートが存在する。日本の都合だけで動かそうというのにも無理がある。
ただし、市場参加者のバイアスを読み込んでうまいタイミングで介入したときは効果がでる場合がある。それはミスター円といわれた当時の榊原財務官を中心に行った為替介入などが良い例となろう。ドル円が100円を割り込み、円高が行き過ぎていたようで、ドル売りのポジションが膨れ上がっていることを見越して、ヘッジファンドなどの動向を読みながら市場介入を行った。それによって円高トレンドが反転したのである。これは力づくの介入が成功したというより市場のバイアスをうまく読んで利用できたための成功例にすぎない。
そんなうまいタイミングがいつもあるわけではない。たとえば現在のように、米国の企業会計疑惑といった材料のもと、ドル売りが進んでいる状況のなかで、無理にドル買い介入を実施してもドル売りの餌食にされてしまう。行き過ぎた円高と考えているのは日本の当局ぐらいであり、まだドル売りに対して過熱感はなく、投機的なポジションも膨らんではいないはずである。
マーケットというのは、動かして動かせるものではない。「円安がいい」から円安にしろという主張は、マーケット自体に対しての理解がないことを表明しているようなものである。都合よく操縦できるようなマーケットではない。「日本経済」のために為替が動いているわけではないし動かすこともできない。
債券市場に目を向けると、日本の国債はこんなに発行されているから暴落してしかるべきと言う方々も多い。とくにマスコミに出ている方々に顕著である。なかには日本国債がシングルAに格下げされたら国債市場は暴落すると説いていた方もいたが、結局暴落しなかったどころか相場はむしろ上昇している。これがどうしてか、暴落を主張した本人はわかっているのであろうか。それともマーケット参加者が何もわかってないからと決め付けるつもりなのだろうか。マーケット参加者ももちろんマーケットの方向がすべてわかるわけではない。ただ、円高が悪いから円安にしろとか、国債は暴落してしかるべきだから国債を売れというのは、己のマーケットセンスが欠如していると言っているようなものである。マーケットを知っていればマーケットを人為的には動かすことはできず、国債市場ならば発行額だけ材料にされて動いているわけではないことぐらい簡単に理解できるはずである。マーケットを知らずにマーケットを論じるなかれである。
ただし政府などは作為的にマーケットを動かせないものの、結果としてマーケットを動かすことがありうる。マーケットばかり注視すべきとは言わないが、マーケットの動向は注意すべきである。マーケットは直接誘導はできないにしろ、適切な経済運営政策が実施されていればそれを好感して政府の意向に沿ったかたちで相場が動くことはありうる。また反対に、政府などが意図しない方向に相場が動くケースも多いはずである。今回の円高しかり。また、国債市場においても、現在の財政規律を重んじる政策が取られなくなった場合には、債券市場が反乱を起こし国債が一時的に暴落しうる可能性があることは考えておいたほうが良いかと思う。
2001年3月19日の金融政策決定会合において日銀は、これまでの金融政策方針を180度変えて、金融調節目標を「金利」から、日銀当座預金残高という「量」に変更することを決定した。日銀はこの量的緩和策を「消費者物価上昇率が安定的にゼロ%以上となるまで続ける」としたのである。これは物価下落(つまりデフレ)が収まることがはっきりするまでは、超金融緩和策である量的緩和を続けることで金融政策の不確実性を減少させ、緩和効果を強めることが狙いと思われる。マクドナルドのハンバーガーの価格の引き下げに象徴されるように、景気が回復してもデフレは続くといった見方がここにきて急速に強まってきた。しかも、米国株式市場の下落の影響で日本株が売られ円高が進行していることもデフレ圧力を強める。これまで債券市場の参加者は、今後1〜2年程度は日銀は量的緩和を続けざるを得ないといった見方をしていたが、いっこうにデフレが解消される気配もなく、結局、量的緩和の時間軸が延長され、3〜4年は解除が難しいのではといった見方に変化してきている。日銀は、政府の反対を押し切ってゼロ金利を解除したものの、結局株安などを受けて、再度ゼロ金利に戻さざるを得なくなった過去の経緯がある。これがトラウマとなり、たとえ消費者物価指数がゼロ以上となったとしても、そう簡単には金融引締め策には転じられないといった見方も強い。
日本道路公団は高速道路の路線別に見た借入金の償還状況を初めて公表した。内容はほぼ予想されていたものではあったが、これがこれまで何故公表されなかったのか。また、こういった資料はないといった発言もあったかと思われるが、ということはわざと隠していたわけではないと思いたいが、都合の悪いものは公にしないといったこれまでの慣行がこれでむしろ明らかになったかにも思える。小泉改革は進んでいないといった主張が多いが、私自身は自民党の中にあっての改革自体が困難を極める状況下、とにかくこつこつと改革を進めていることは確かであると思っている。こういった資料が出てくることこそ改革の現われと評価すべきではなかろうか。それをもとにして世論に訴え、ここからさらに巨額の費用を使っての高速道路建設が、謝金地獄のあえぐ政府にとって身の丈にあった政策なのかどうか、国民に判断を委ねるべきであろう。景気対策に必要ととなえるならば対費用効果をはっきり示すべきである。確かに高速道路はあれば便利である。それが大事な輸送路になっているのかもしれない。しかし、採算を度外視してまでの建設を認めるべきかどうか。その負担は結局我々に降りかかることを認識すべきである。
幸田真音さんの新刊が24日に発売されます。題名は「投資アドバイザー 有利子(ありこ)」(角川書店)。幸田さんによりますと、 「主人公の名前が、財前有利子、なんですが、もちろんゼロ金利時代を皮肉っての有利子です。個人資産運用がテーマだということになっていますが、たのしくケラケラと笑ってそれがきっかけで、市場に興味を持ってくださる一般の読者が増えればいいなという願いをこめて書きました」。私はコミカルなものも結構好きでよく読みます。「凛冽の宙」はたいへんシリアスなものでしたが、コミカルタッチの幸田さんの小説はどのようなものなのか、発売日が今から楽しみです。一般の方々がさらに金融に興味を持っていただくためにも、こういった小説がきっかけになるのではないでしょうか。しかし、いつになったら、無利子(むりこ)が有利子(ありこ)になるのでしょうね。
「千と千尋の神隠し」のDVDとビデオが本日から発売される。すでに初回出荷は550万本とタイタニックを抜いて過去最高となる見通しである。韓国でも映画が公開され三週間で110万人を動員したとの記事もあった。この映画のキーワードは「夢」であろう。夢の世界を描くとこうなるのではないのかといった世界である。親が食べ過ぎてブタになったり、いきなり一面が海になったり、その海に鉄道が走ったり。子供のときにみた夢の世界がそこにある。なぜそのような夢をみたのか。「千と千尋の神隠し」を大人になってから観ることを予知していたのであろうか。SFの名作に「幼年期の終わり」というアーサー・C・クラークの傑作があるが、地球を訪れた最初の異星者の姿はなんと悪魔であった。人類は前もって悪魔の格好の異星者が遺伝子にインプットされていたという。もちろんそんなことが現実に起こりうるわけではない。しかし、私の見た夢と宮崎駿監督の夢が同じようなものであったならば、それぞれの脳はやはり共通した画像を見せてくれているのかもしれない。それは550万人の日本人、110万人の韓国人も同様なのであろうか。「千と千尋の神隠し」のヒットの秘密は実はそんなところにあるような気もしている。
市場参加者が当たり前と思っていることが実は当たり前でなくなっていることもある。たとえば日銀の金融政策。さすがに日銀の金融政策は公定歩合操作が主体と思っている人はいないと思うが、「量的緩和策」がいったい何をターゲットにした金融政策なのか、あまり理解されていない。昔の教科書には、無担保コール翌日物の金利の操作が目標となっていたはずである。そもそも日銀の「当座預金」って何?という方も多いであろうし、それを増やすとどうなるのという質問もあろう。それに対して「増やしても効果はない」なんて答えると余計にわからなくなってしまうに違いない。実際、それを知ってどうなるの、といえばそれまでである。日常生活に日銀の当座預金残高が直接影響するわけでもない。しかし、こういった今の金融の仕組みをある程度抑えておくと、経済全体の仕組みも見えてくる。決算書がわかれば会社の概要が見えるように。ということで、宣伝になってしまうが、「金融リスク基礎講座」もそういった仕組みを理解していただけるような構成になっている。7月分はおかげさまで予想を上回るご参加をいただいているが、10月スタートはこれから受付をさせていただくつもりである。もしご関心がありましたら、メールにてお問い合わせください。
オフィースの近くに大妻女子大がある。昼時など大勢の女子大生が近くの道にあふれている。その光景を見て驚かれる方も多い。本日の昼食は伊藤洋一さんにお誘いいただいたのだが、伊藤洋一さんはこの大妻女子大で講師をされており本日は授業があるそうで、オフィース近くの九段のてんぷら屋でご一緒させていただいた。しっかりごちそうになってしまった上に、なんと大妻女子大の中のカフェテラスでの「お茶」のお誘いを受けた。まさに女子大は通常、決して踏み入れることができない禁断の地。まさに未知との遭遇?。伊藤さんのあとについて学内に入る。ちょうど試験シーズンということもあって、どこもかしこも女子大生で一杯であった。すごい、としか表現ができないところが、私もすでにおじさんとなってしまっているためであろうか。大妻女子大はたいへんりっぱな建物で、自分の出身校の校舎とつい比較してしまった。近くにあっても決して入ることが出来ないと思われたところに、入ることができたのはかなり貴重な体験であった。伊藤洋一さんは試験用紙を持って教室に向かわれたが、また、ぜひお声をかけていただければと思う。ありがとうございました。
マーケットを経験すれば、厚みのある市場にあってそれを人為的に操作することの難しさは身にしみて感じているはずである。それは為替市場における政府・中央銀行の介入もしかりである。ただし、市場参加者のバイアスを読み込んでうまいタイミングで介入したときは効果があるが、そんなタイミングがいつもあるわけではない。円高が日本経済を悪化させるから無制限に介入すべきといったことは暴論である。無制限に介入するためのリスクというものが存在する上に、それが絶対に成功する保証すらない。また、為替市場というのは二国間のいろいろな要素が絡み合っての結果として価格が存在する。日本の都合だけで動かそうというのにも無理がある。もちろん為替市場からの影響はその二国間だけに止まるものではない。マーケットというのは、動かして動かせるものではない。「円安がいい」から円安にしろというのはマーケット自体に対しての理解がないことを表明しているようなものである。国債はこんなに発行されているから暴落してしかるべきと言う方々も同様であろう。日本国債がシングルAに格下げされたら暴落すると説いていた方もいたが、暴落しなかったのはどうしてか、わかっているのであろうか。それともマーケット参加者が何もわかってないからと決め付けるつもりなのだろうか。マーケット参加者ももちろんマーケットの方向がすべてわかるわけではない。ただ、円高が悪いから円安にしろとか、国債は暴落してしかるべきだから国債を売れというのは、マーケットセンスが欠如していると言っているようなものである。マーケットは人為的には動かすことはできない。しかし、マーケットは今後の動向については敏感に反応する。特に政府は作為的にマーケットを動かせないものの、結果としてマーケットを動かすことがありうる。マーケットばかり注視すべきとは言わないが、マーケットの反乱は避けるべきである。たとえば国債。現在の財政規律を重んじる政策が、取られなくなった場合には、債券市場が反乱を起こしうると考えておいたほうが良いかと思う。
TBSのアナウンサー林美雄さんが亡くなった。学生時代に良く聞いたパーソナリティーの一人。久米宏さん、そして以前ラジオでお世話になった小島一慶さんなどとほぼ同年代。林美雄さんの声も最近ではほとんど聞かなかったが。今の受験生などはながら勉強などはしていないのであろうか。メール交換などをしながら勉強しているのであろうか。しかし、こうやって自分の若い時代に親しんだ方々がいなくなっていくのも寂しい。
明日から待望のスターウォーズ2が日本でも公開されるが、PS2向けソフトで「ぼくの夏休み2」が昨日発売された。プレステ用のぼくの夏休みは昨年の夏休みに娘たちが何度も遊んでいた。派手なアクションやRPGではない。ただ、ゲームのなかで昔の夏休みを疑似体験するのである。それを夏休みに遊んでいるというのも何か変であるが。ただ、このゲームの発売を心待ちにしていたのは私なのかもしれない。小学校のときはわずか六回しかなかった夏休みだが、記憶のなかでは何十回も夏休みがあったような気がする。それだけ印象深かったのであろう。特に両親の田舎の実家で遊んだ記憶が強い。その田舎に今は住んでいるわけではあるが・・・。娘たちにとっても、夏休みに出かけたことは強く印象に残っているようである。去年は江ノ島の民宿に泊まったが、娘たちは田舎育ちなだけに都会的な湘南の海がとても新鮮に映ったのではないかと思う。はたして今年の夏休みはどんな思い出を残すのであろうか。
本日付日経新聞の「大機小機」は「日本の格付け引き下げは妥当」というものであった。題名を見たときは、また債務残高で日本は滅びるといったたぐいのものかと思ったがそうではなかった。個人金融資産と国債の結びつきについては少し異論があるが、「財投の運用対象には数多くの無謀な公共投資案件が含まれ」といったところは、ある程度共感できる。もちろん財投が有効利用されているものも多いであろうが、そうではなく利権や既得権のために使われていないとは言えないのではないか。7年という預託期間でしっかり返済されているものはどの程度あるのであろうか。半永久的にロールオーバーを続けざるを得ないものへの「貸付」というのは、いずれ財投債といったかたちで残っていく。小泉首相の郵貯を含めた特殊法人改革を進めなければ、国の債務は今度は国債というはっきり見えるかたちで積み上がっていくはずである。「自民党政治と無用な公共事業」、そして土建国家となってしまっている現状を打破しない限り、国の債務は膨れ上がり、いずれこれまでの貯蓄すら使い果たしてしまう。私もトリプルAからの国債の格下げについては妥当だと思っている。ただし、海外格付け機関が立て続けに引き下げたことについては問題がある。小泉改革の進展がないからというのは理由としてはおかしい。とにかく、現在の小泉改革について国民は理解している。元に戻ろうとすれば国民が反対するはずである。ただ小泉首相ではこの改革はむずかしい。私が期待しているのはその路線を引いてもらうことである。
私が世界で一番嫌いなものはヘビである。こともあろうにそのヘビが我が家に住み着いたらしい。今年、2カップル目のツバメたちの雛が突然消えた。何事かと思ったら、犯人はアオダイショウであった。どうやって登ったと思っていたら、なんと壁を登れるらしい。もちろん毒蛇ではないのだが、困る。私はまだ見てはいないが、娘たちが目撃。雛たちがどうなったのかを理解した鳥好きの次女は大泣きしたとか。しかし、どうしたものか。アオダイショウはその家に幸運をもたらすとも言われ、むげに殺したりしてはいけないらしいが。そっと立ち退きしてもらうのがうれしいのだが、それはそれで幸運も逃げていくような。しかし、これで来年からツバメがやってこなくなるのかもしれない。
「亜麻色の髪の乙女」も含む、島谷ひとみのCDの売上が伸びているとか。以前にもどこかでコメントしたかと思うが、この曲はビレッジ・シンガーズという昔のグループサウンズの曲なのである。それをアレンジしなおしてCMに流したところ大ヒットとなった。この曲が流れると口ずさんでいる女性もいる。それだけ、メロディーがすんなり入ってしまうものなのであろう。また、昔の曲をどこかで聞いていたため、なんとなく懐かしさとともに新鮮さも感じているのかもしれない。こういったリバイバルは歓迎したい。CMを作る際のBGMについてはかなり研究も進んでいると思うが、そういった耳障りの良い曲だけ集めたCDがロングヒットを飛ばしているのも頷ける。アップ店舗でビートの利いた曲調が多いなか(もしかしてアップテンポもビートも曲調も死語?)、ほっとさせる曲を聴いてしまうのも、歳をとった証拠なのだろうか・・・。
八っぁんと熊さんのお話。花見の大騒ぎを見て一儲けを企んだのが八っぁんと熊さん。なけなしのお金で酒樽を買い込み2人で天秤棒に担いで花見の場所へと向かうとき、本来酒好きの二人は我慢しきれなくなり、たまりかねた熊さんは八っぁんに「懐に十文あるから、十文分の酒を売ってくれ」と。「よしきた」とばかり八っぁんは十文受け取って熊さんに酒をついでやる。熊さんはそれをうまそうに飲むのと今度は酒好きの八っぁんも今貰った十文を熊さんに払い、自分も飲みはじめます。それをなんども繰り返しているうちに酒樽はからっぽに。これは有名な江戸時代の落語であるが、これを英語で「ラウンドトリップ」と言うらしい。同じ業者との間で、電力を同じ値段で同時に売り買いすることらしい。まさに「花見の酒売り」のように売上はあってもいっこうに収益は上がらず、あがらないどころか収入は計上し支払は先延ばしするのだとか。日本のバブル時の土地投機も似たような状況であり、土地の評価だけは上昇したがそれが収益を生み出さず、悪いことに借金までして買い付けたため、評価が急落すると莫大な借金だけ残って不良債権を生んだ。また、国の経済を良くして国民生活を豊かにするために行ってきた公共事業を国民の借金で実施していることも「花見の酒売り」と同じような発想になるのかもしれない。借金をしても効率的に利益を生み出すことをしなければ結局借金だけが残ってしまう。
江ノ島のシンボルともいえる展望台がなくなるそうだ。まだ私が横須賀や横浜に住んでいた頃、当時小学生だったが、江ノ島を見るのがとても好きだった。あの展望台がある島が見えると胸が騒いだ。湘南モノレールが開通したばかりの頃、モノレールの車窓から時折見える江ノ島の姿を今でも鮮明に覚えている。去年、久しぶりにその江ノ島に行った。子供達はもちろん初めてであった。子供達にとっては、あの展望台のある島はどのように映ったのであろうか。江ノ島水族館のカメの方に関心があったようではあるが。その水族館もいったん壊されるようである。イルカのショーで有名なマリンランドも同様に。そういえば私が子供の時にマリンランドで観た鯨はまだ生きていた。その時、親に買ってもらったのは南極観測船ふじのプラモデルだった。それからずいぶん月日が経過しているが、あのままの姿で残っていたマリンランドとそしてあの鯨を観たときはうれしかった。今年も江ノ島に行くことにした。これで展望台も昔ながらのマリンランドも見納めとなるだろう。水族館とマリンランドはリニューアルされるようだが。なんかとても寂しい。
インターネットの普及は既存のメディアに対して影響を与える。ネットを頻繁に使う人はテレビの視聴時間も減少しているはずである。しかし反面、デジタル技術などの普及もありメディア自体は拡張している。BS、CS、ケーブルテレビの普及によってテレビ番組だけでも数多くのチャンネルが存在している。これによってコンテンツが不足気味となり、有力なコンテンツは価格が跳ね上がっている。日本でも自国でのワールドカップ開催によって、その魅力に取り付かれた方も多いと思う。これだけ数多くのメディアが普及しているにも関わらず、ワールドカップでの試合の視聴率は東京オリンピックに迫った。当時は現在と違って娯楽が限られていたこともあって高視聴率を上げたが、環境は当時とはまったく違っているにもかかわらず、これだけの視聴率が上がったことは驚くべきことではある。しかし、世界のサッカーファンにとっては当然のことなのかもしれない。このワールドカップの放映権の値段の跳ね上がりなどによって、欧州のメディア企業が苦しんでいる。また、有力コンテンツである映画に関しても同様のことが起きている。ソニーのように、何で映画産業などに投資するんだと思われるようなときにこそ投資すべきであり、みながみなコンテンツ産業は儲かると思ったときこそ危険である。日本でも株や土地はこのまま上がり続けるの皆が思い始めたときにバブルは弾けた。歴史は繰り返す。
3日付け日経新聞一面トップは「国債入札に政府公認制」という記事であった。これについて少し解説してみたい。この「政府公認制」というのは、米国などのプライマリーディーラー制のことである。ご存知のように10月から国債市場懇談会のメンバー制定方式が変わる。入札される国債のうち中期、短期、長期、超長期をそれぞれ1%、短期の0.5%以上を落札した業者がメンバーとなる。そして、「証券決済システム改革法」が施行される1月から国債の買戻し(バイバック)、及びストリップス債の発行が実施可能となる。これができるのが新国債市場懇談会メンバーになる。つまり、実質的なプライマリーディーラー制が、来年1月より実施されることとなる。現在、国債の発行に関して市場参加者と意見交換を実施する場としてはシ団との会合ではなく国債市場懇談会にその機能はすでに移されている。ただし、国債引受シンジケート団は当面継続される見通しとなっている。当分の間は、この二つの制度が平行していくことになるが、やはりシ団廃止を早期に実施し、はっきりとした「政府公認制」を打ち出すべきかなと私個人は考えているが、シ団廃止に対してはなかなか難しい問題も残しているのかもしれない。
子供達から質問を受けた。日本にいる猫の種類は、「えーと、三毛猫と・・・あれっ、イリオモテヤマネコが天然記念物で、ほかにいたかな。化け猫とかドラ猫は違うし・・・」。図鑑を見ても、日本猫(たぶん三毛猫)とイリオモテヤマネコしか載っていない。もちろんペルシャ猫とか外来種も日本にいるが、日本原産の猫とは三毛だけなのであろうか。犬には土佐犬や柴犬、秋田犬など種類が豊富なのにもかかわらず。そういえば、良く犬派と猫派に分かれるといわれる。私は戌年なのだが、猫好きである。それはともかく、どなたか日本原産の猫で種類が違うものをご存知ないであろうか(決して次女の宿題に対して手を抜こうとしているのではないので念の為???)。
世紀の祭典、日韓共催ワールドカップが、ブラジルの優勝で閉幕した。早いようで短い一ヶ月であった。開幕式とフランス対セネガル戦は、牛熊関係者とともに浅草の焼肉店で観戦。それからは毎日のようにテレビで観戦した。私がワールドカップをしっかり観るようになったのはアメリカ大会から。Jリーグの影響であった。この時の決勝戦はPK戦。運命の女神はブラジルに微笑んだ。次の大会はフランス。今回の大会でも地元に有利な判定があったといわれているが、それはワールドカップでは日常茶飯事。それで優勝したわけではないだろうが、この大会はダークホースのフランスが優勝。そのフランスが今大会、まさかの予選落ち。過密スケジュールが指摘されているものの、結局決勝は常連のブラジルとドイツ。地区予選ぎりぎりセーフの両国が決勝に進むにつれ力をつけていくところはさすがに常勝国である。日本も本当にがんばったと思う、思うが何か物足りなさも残している。4年後にはさらに期待したい。今回のワールドカップで韓国との心理的距離がやや縮まったかにも思える。そして東京オリンピック並のテレビ視聴率を残しているという事実は、これが国民的行事であったことを示している。のちの歴史においては、東京オリンピック、大阪万国博覧会と並び賞されるイベントとして記憶されるのであろうか。
国内銀行の国債保有残高が再び膨らんでいる。国内銀行の国債保有残高は4月末は70兆円9296億円となり、3月末の66兆2619億円から大幅に増加(資料日銀、記事はロイターより)。うち都銀も4月末は40兆2367億円(3月末32兆9512億円)と増加している。
平成14年6月分 平成14年5月分 平成14年4月分 平成14年3月分 平成14年2月分 平成14年1月分 平成13年12月分 平成13年11月分 平成13年10月分 平成13年9月分 平成13年8月分 平成13年7月分 平成13年6月分 平成13年5月分 平成13年4月分 平成13年3月分 平成13年2月分 平成13年1月分 平成12年12月分 平成12年11月分 平成12年10月分 平成12年9月分 平成12年8月分 平成12年7月分 平成12年6月分 平成12年5月分 平成12年4月分 平成12年3月分 平成12年2月分 平成12年1月分 平成11年12月分 平成11年11月分 平成11年10月分 平成11年09月分 平成11年08月分 平成11年07月分 平成11年06月分 平成11年05月分 平成11年04月分 平成11年03月分 平成11年02月分 平成11年01月分 平成10年12月分 平成10年11月分 平成10年10月分 平成10年9月分 平成10年8月分 平成10年7月分 平成10年6月分 平成10年5月分 平成10年4月分 平成10年3月分 平成10年2月分(その2) 平成10年2月分(その1) 平成10年1月分(その2) 平成10年1月分(その1) 平成9年12月分 平成9年11月分 平成9年10月分 平成9年9月分 平成9年8月分