11月9日の引け後に急に体調を崩し、かかり付けの医者に行ったところ、すぐに大きな病院を紹介するからと言われ、その足で病院の救急病棟に向かった。
胃カメラで検査したところ胃潰瘍による出血とわかり、その場で処置されそのまま入院となってしまった。医師より13日まで食事なしとの宣言を受け、退院まで少なくとも2週間程度はかかると覚悟。
当日は心電図の測定器などつけたままで集中治療室なるところに入る。翌日の胃カメラによる再検査でとりあえず出血が止まったことが確認されやっと大部屋に移る。それでも2〜3日は身動きがとれない状態となり、まさに寝たきりに。その後、身動きはとれるようになったが、点滴をつけたまま動かざるを得ないという状態に。
15日の胃カメラによる再検査で出血が止まったことが再度確認され、点滴からも開放されるとともにやっと食事が取れるようになる。しかし、人が遭難したときと同様、食事を何日も取らなかった際にはいきなり普通の食事を取ることは危険であり、なおかつ胃潰瘍であったため、当初は重湯。その後、3分かゆ、5分かゆ、7部かゆとなり、やっと普通の「おかゆ」になる。食べられない際の苦労を考えれば、それでもかなりのご馳走に見えるから不思議であった。
その後も順調に回復しつつあり19日には退院となったが、しかし、まだ一週間程度の自宅療養が必要となった。それでも少しずつ体力が回復したところに、今度は母親が急遽入院となってしまった。母親にとって生まれて初めての入院であったが、私も物心つく前に一度入院したきりであった。親子そろって何をやっているのであろうか。続くときは不思議に続いてしまう。今度はこちらの入院手続き等であたふたしてしまった。
ということで、皆様方には大変ご迷惑、ご心配をおかけし申し訳ございませんでした。暖かいお見舞いのメール、お電話等ちょうだいし本当にありがとうございました。
「債券ディーリングルーム」を始めて、これほど更新が滞ってしまったのは初めてのことでした。何分、いきなり入院となった上、入院中はネットへのアクセスがまったくできなかったことなどの要因が重なってしまい、本当にご迷惑をおかけいたしました。今後は体調管理には十分注意を払い、気をつけていきたいと思います。皆様も健康には十分にご注意ください。あらためまして、今後もどうかよろしくお願いいたします。
内閣府が発表しているGDPであるが、2005年にも算定基準の見直しが予定されている。これが景気判断の波乱要因になるのではないかと日経が報じていた。GDPデフレーターについて実勢からかけ離れすぎているのではとの指摘が以前からあったが、それを改訂するようである。しかし、それが改訂されると実質GDPが下振れする可能性が高くなりそれが波乱要因になるとの指摘である。基準年を見直す「連鎖方式」の導入によりデフレーターが上方修正される公算が高いといわれる。名目GDPをデフレーターで割って実質GDPが算出されるため、デフレーターの上方修正は実質GDPを引き下げる。ただ、これは事前にわかっていることだけに相場へのインパクトは限定的なものになるのではないかと思われる。
ただ日経にもあったが、パソコンで性能が2倍になれば価格を半値にするといった算定方式には納得がいかない。新製品が発売されたとき価格が割安か割高かはたとえば最高スペックのものを比較して検討したりするはずである。また、旧製品は新たなソフトが使えなくなったりするなど不便でもあるため価格低下は当然早い。もう少し実態に即した算定方法はないものであろうか。
米国大統領選挙は予想通りの激戦とはなったが、結果とすればブッシュ大統領の圧勝のようにも見える。この大統領選挙とともに大きな材料視されていた米雇用統計では、9月のハリケーンによって押し下げられていた反動も手伝って非農業雇用者数は33.7万人増と予想を大きく上回った。これによって、米債は売られ米株は続伸となったが、ドルの戻りは限定的で米財政赤字拡大への懸念からむしろドルは大きく売られ対ユーロでは最高値を更新した。円高も進行し105円台をつけている。相場は一時ケリーシフトを敷いていたと思われるが、それがブッシュシフトに変更され、アンワインドの動きもかなり入っていたものと思われる。
東京市場では雇用統計を受け債券は大きく売られてスタートしたが、結局買い戻されており、その要因のひとつが株の上値の重さであった。これは先行きの景気に対して不透明感が強まっていることが大きな要因と思われる。米国景気については悲観的な見方も後退しつつあるとは思うが、中国については一時のような強気見通しも後退している。日銀と民間エコノミストの間の日本の景気の見方に対する温度差も広がっているようにも感じられる。
現在は次の相場に向けての踊り場にいるのかもしれない。債券のチャートを見ても窓を空けることが多く、方向感が定まっていないことが見てとれる。これが次のステージに向けていつどちらに動きだすのかはわからない。しかし、その要因はやはりファンダメンタルズによるものとなることは確かであろう。私自身は引き続き日銀の景況感に近いが、それほど自信があるわけではないのも確かである。
政府は日銀政策委員会のメンバーである審議委員に、クレディ・スイス・ファースト・ボストン証券のチーフ・ストラテジストの水野温氏氏を充てる方針を固めたと読売新聞が伝えた。これまでの審議委員といえば大学教授や大手事業会社や銀行などの役員クラスが多かったが、債券のストラテジストが選出されるというのは極めて異例と言わざるを得ない。ただし、日銀としてもマーケットに精通している人材を欲していたとの見方もあり、国債市場や郵政改革などにも通じている水野氏に白羽の矢が立ったと思われる。水野氏は12月2日に任期が切れる田谷禎三審議委員の後任となり、衆参両院の同意を得たうえで任命される。
水野氏はどちらかといえば日本経済の回復についても日銀執行部同様に強気の姿勢を示しており、また量的緩和解除に対しても早期解除の可能性をも以前にコメントしていたといわれる。日銀審議委員の見方を示すハト派とタカ派という表現で示すならば、タカ派に近い姿勢かと思われる。
幸田真音さんの小説「日銀券」でも副総裁にマーケット出身の女性を起用したり、外国人の起用などが描かれていた。そしてそれが量的緩和解除への布石ともなったのだが、現実も「日銀券」のように進んでいくのであろうか。そういえば「日銀券」での大統領選挙の結果は、ブッシュならぬブキャナン現職大統領の勝利となっていたが・・・。
世界中が注目した米国大統領選挙は、予想通りの接戦ながら、最後はあっさりとケリー氏が敗北を認め、ブッシュ氏の再選が決まった。それを好感して米株は大きく上昇し、米債は大幅安となった。しかし、原油先物が買い戻され1バレル当たり50ドル台を回復したこともあり、株の上昇幅は縮まり、米債もやや持ち直した。
米国民はイラク戦争の是非についてはある程度目を瞑り、現状維持の選択をしたものと思われる。ある調査からは、今回のブッシュ支持は「モラルの価値」、「景気・経済」、「テロ問題」が重視されたとか。「イラク問題」は順位からは低かった。
個人的には、よく言われるように私もイラク戦争にはかなり疑問が残っている。親父の敵といった色彩も濃と思われた上、単独主義といった非難も強い。日本にとっては小泉首相との関係が強いブッシュ氏再選の方が好感されるだろうが、それはさらに政治的にも米国依存度を強める結果にもなりそうである。
この大統領選挙の結果が与える日本の債券相場への影響はさほど大きくはないと思われる。ただし、米経済の動きは重要でブッシュ政権の減税策は景気にとってプラスになるが結局財政赤字を拡大させる要因にもなる。円債にとってはやや売りの材料にもなりそうだが、最大の注目材料は今後の日本の景気と物価の動向であるため、この結果にともなう売りも結局限定的であったようである。
本日、18時から大手町の丸善書店「丸の内本店」にて幸田真音さんによる「日銀券」のサイン会が開かれます。私も駆けつける予定ですが、急遽、10日にも八重洲ブックセンターでの幸田真音さんのサイン会の開催が決定したそうです。お近くの方はよろしければぜひご参加いただければと思います。
通常、10年国債の入札は3連続営業日の真ん中の日に実施される。つまり、入札の翌日が休日になることはほとんどない。ただ、入札のスケジュール等からどうしても休日の前に実施せざるを得ない日も出てくる。今回の10年国債入札などがまさにそれにあたる。
そして、前回同じように休日の前に実施された10年国債の入札の日はたぶん一生忘れることができない日であった。2002年9月20日と本の裏表紙に発行日が印刷されている拙著「日本国債は危なくない」という本の発売日であり、そして10年国債入札で初めて札割れが起きてしまった日であった。
あの日の衝撃は忘れることができない。もちろん財務省の担当者にとってもたいへんな日であったと思うが、私個人にとってもあれほど唖然とした日はなかったように思う。休日前の10年債入札で久しぶりにあの日のことを思い出した。
本日日銀は20年ぶりに図柄を刷新した1万円札、5000円札、1000円札の3種類のお札(日銀券)を発行した。本日用意される新紙幣は計50億枚とか。早速目にする方も多いかと思われる。当然のことながらこれまでのお札は使える上に預金封鎖などは実施されていない。金融関係の書物で売れているものには、預金封鎖とかハイパーインフレなど煽るようなものが多いが、少し無責任すぎるように思われる。えっ、「日本国債は危なくない」というのも無責任?。それはさておき、新札、早く見てみたいものである。
そして、週刊新潮に連載された幸田真音さんの小説「日銀券」が本日の新日銀券発行開始を前にした11月29日に新潮社より発売されました。日銀関係者の多くも読んでいたとも言われるだけに、ちょうど日銀の展望リポートの発表日とも重なり、マーケット関係者にとっても注目を集めそうです。ぜひお買い求めいただけたらと思います。11日4日の18時から大手町の丸善書店「丸の内本店」にてサイン会も開かれます。こちらもぜひおいでいただければと思います
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