「若き知」

99.1.28「電子恐慌」

ぜひお勧めしたい本がある。藤原征矢著「電子恐慌ープラチナムチャイルド」(KSS出版)である。藤原征矢氏の名前はどこかで見覚えがあった。調べてみると、コバルトブックのような青少年向けジョブナイルSF小説を書かれている方であった。しかし、この「電子恐慌」は大人向けである。なんといっても2400円もする(?)。実はSFである。そう聞いて躊躇してしまう方も多いかもしれない。しかし、中身はまさに私のページをご覧になっている方々むけといえる。ちなみに藤原氏(東大法卒)はプレジデント誌で「日本が破産する日」という記事を書かれ「政府が際限なく国債を発行してゆくと、どのような現象が起こるだろう」という疑問から、金融関係者や大蔵省等に取材して結果をシミュレーション小説のかたちで発表したものがもとになっている。それをもとに加筆してできあがった「電子恐慌」は、近未来の日本が舞台である。その時日本は、「国債の増発」による財政破綻でデフォルトを宣言。金融機関は外資系に牛耳られている。しかも、その外資系でディーリングしているのはなんと子供達。まあ、ストーリーはどちらかというと二の次にして、問題は日本の財政破綻について、たいへんわかりやすい説明(?)をされている点である。また、先物等のデリバティブや国債発行についてもしっかり書かれている。戦後まもなくの「日銀引き受け」による大打撃や資金運用部についてのコメントもある。ディーリングについてももちろん。なるほどとうならせる場面が多々ある。「相場は予測不可能だからこそ成り立つ」という表現があったが、当たり前のこととは言え考えさせる。ちょっと過激な表現(特に政府関係者の方にとって)があるが、私自身けっこう的を射ていると思う。インターネットも随所に出てくるが、債券相場やディーリングそしてインターネットに興味がある方は、・・・つまりは、これを読んでいるみなさんということでしょうか・・・は、ぜひ読んで、いや書店でぱらぱらとめくるだけでもしてほしい本である。




99.1.27「日銀による国債引き受け」

今後の国債のさらなる増発如何では、タブーとされていた(実際、財政法で制限されている)日銀引き受けを再開しろとの声が強まりつつある。それでなくても、昨年末から大量の国債発行に加え公的引き受けの減少により長期金利は大きく上昇した。もし今後も景気が回復せず、9月の選挙などを睨んで、さらなる景気対策をとらないとも限らない。それは即、国債発行そして市中消化となる。財政赤字プレミアムの増加により、言葉を換えれば需給悪化懸念により、長期金利はさらに上昇する可能性が強い。だから日銀に引き受けさせろ、というのは実はかなり無謀な発想である。単純に減税や公共投資のための国債増発分を引き受けたとして、それでベースマネーは増えない。つまりデフレ対策には決してならないのである。加えて、これ以上のこれまで通りの景気対策の効果を疑問視する声も少なくない。加えて、この日銀引き受けがいったん実施されれば歯止めが利かなくなる。円安を招く可能性もあり、日本の国債の格下げが実施される可能性は高い。結局、日銀による国債引き受けは多少需給は緩和しても、長期金利のさらなる上昇を呼び込む危険性が高い。確かに株や土地の買い取り機構の設置、国債の増発、日銀引き受けといったシナリオも存在するであろうが、ファンダメンタルの好転がないにも関わらず、その指数(株式)だけ作為的に上昇させようといっても限度がある。株が上がれば確かに景気刺激にはなるがたかが知れている。むしろ日銀の国債引き受けによる長期金利の上昇という要素が簡単に相殺してしまうであろう。しかし、著名な経済学者まで引き受け再開を望んでいるのは、どういうわけであろう。現在の日本経済にあって本気でデフレ緩和となるのと考えているのであろうか。とにかく、日銀による国債引き受けを再開させるには、日銀法ならびに財政法の改正が必要とされる。安易な施策はあとで大きな反動を呼ぶ。そんな反動が怖くて景気対策ができるかって?。金を出せばいい、というもんじゃないでしょう。




99.1.26「深夜放送」

土居まさるさんが亡くなった。あの軽快なリズムのおしゃべりはもう聞けない。土居さんといえば、ディスクジョッキーの草分けの一人である。えっ、ディスクジョッキーって何かって。今はナビゲーターとか呼ばれている方々の事です。特にラジオの深夜番組に多く登場されていました。オールナイトニッポン、パックインミュージック、そして土居さんも出られていたセイヤング。私も高校受験や大学受験当時は常にラジオを聴きながらの「ながら族」でした。特にこの時期は、追い込みの時期。でも寒いんですよね。こころも身体も。自信もなくなってきたりして。そんなとき、ラジオから流れてくる明るい声に励まされたりしたような気もします。今でももちろん深夜放送はやっています。しかし、当時の学生にとっては生活の一部となっていました。深夜放送の思いでとかありませんか。




99.1.26「信頼」

本日付けの日経新聞の「やさしい経済教室」によると、低信頼者よりも「お人好し」の高信頼者の方が優れた社会的知性の持ち主であることが実験結果からわかったと言う。社会的な悲観主義者である低信頼者は閉鎖的社会に止まり社会的な機会に直面することを避けるため社会的知性を発達させることが困難である。それに対して、高信頼者は優れた社会的知性の持ち主であったのである。「これまでの安心追求型の集団主義的社会を、機会追求型の開かれた社会へと転換する」という課題をいかに達成するか。そのためには、「相互拘束関係の呪縛から解放する役割を果たす一般的信頼を醸成する必要がある」。確かに新規に事業を興したり、積極的に転職をしたりという方々は社会的な楽観主義者とも言えるのではなかろうか。しかし社会に対して単純に楽観視しているわけではなく、警戒心も怠らない。だからこそ社会的な知性も発展するのである。今の日本経済は総悲観的である。まさに低信頼者ばかりなのであろうか。もちろん一般的な信頼を回復してもらうような政府による施策も必要ではあろうが、他力本願ばかりでは決して個々人の社会的知性の発展は望めない。やはりそれぞれの人間が社会経済に対して楽観的というか希望を捨てずに、「なんとかなる」という姿勢で望む必要がある。いったん悲観すれば、社会のすべてを否定するようになる。これでは決して何も生まれないのである。




99.1.25「銘柄統合」

国債の銘柄統合に関して、現在どういったルールとなっているのか、専門の方にお教えいただいたので、あらためてまとめてみたい。ルールその壱、「歳入年度が同じであれば、発行根拠を問わずに統合が可能」。その弐、「歳入年度が異なる場合には、新規財源債に借換債を統合することは可能(その逆はできない)」。新規財源債の場合には、今年度に発行した新規財源債の償還計画を明らかにしているが、借換債については、”償還計画表”の提出義務はないためのようである。その参、「統合する場合は、3四半期以内に発行されたもの(99年1-3月期の場合、98年4-6月期まで可能)。これに関してはあまり遡ると10年債と言いづらくなるためのようである。また、以前は「5兆円ルール」というのも存在していたが、当時は今ほど発行規模も大きくはなく、銘柄統合によってあまりに同一償還日に償還が集中すると、借換リスクが高くなると考えられていたからのようである。現在では市場規模・発行規模も大きくなったため、実際にはこのルールは無くなっているようである。(牛さん熊さんの債券豆知識の「銘柄統合」も一部修正いたしました)




99.1.22「景気対策」

今だ明かりの見えない景気や自自連合の成立により、追加景気対策を望む声が強まりそうである。しかし、補正予算を組むとなると当然ながら財源は国債発行となり、それがそのまま市中消化額となる。このため、これまで日銀内部でタブー視されていた日銀による国債引き受けを再開する可能性が出てきた。デフレ対策にも実行すべきとの声も上がっている。ソロス氏など新規で発行される国債を全額引き受けさせろとまで述べているが、非常にリスキーな施策であるのも確かである。私個人としては、もうこれまでのような景気対策はむしろ今後の日本経済にとって逆効果と考える。もちろん財政の悪化という大きな負の要素もあるが、結局、これまでの景気対策は公共事業主体であり、大きく変化している社会環境に配慮しているとは考えづらい。結果、旧態依然とした建設や金融などの産業を保護することとなり、今後経済にとって大きな役割をしめると思われるような新興産業等にとってはほとんど効果はない。結果、日本の経済成長を今後支えるべき産業を衰退化させ、本来なら早めにリストラさせるべき産業を生きながらえさせている。こんな施策を続けるためにいずれ国民の負担となる資金を使うのはもうやめるべきではなかろうか。減税にしてもモルヒネのような効果しかない(もちろんモルヒネなど使ったことはない。昔コンバットというテレビで良く出ていたもので)。むしろ発想を大きく変化させ、金を使うにしても思い切った先行投資をするべきではなかろうか。たとえば、各家庭にパソコンを支給し、公営のプロバイダーを設置。フリーダイヤル利用などで料金がかからないインターネットの使用を促すというのはいかがであろうか。パソコンは現在10万円程度でそこそこのものが買える。プロバイダーの設置などそんなに費用はかからない。フリーダイヤルにする分は、住民票の発行等を電子化することで、人件費の削除で補えるのではなかろうか。また、パソコンの使用を簡素化するために簡易キーボードの使用や障害者のための音声入出力装置も当然必要とはなろう。地域住民への連絡や学校と家庭との連絡、また場合によっては郵便局とのオンライン化などにより、サービスの向上が計れる。また、電子メールアドレスを一定年齢以上の(たとえば小学生以上とか)国民すべてに配布する。そして公営のプロバイダーからはアクセス制限をかけてたとえばアダルトページの閲覧等はできないようにする。公的部門へのアクセスのみフリーとすることで、通常のインターネットサービスは、これまでどおり既存のプロバイダーの使用で可能にすれば良い。今回、私の家にも2万円×3人分(三人娘用)、都合6万円の地域振興券がいただけるが、結局、文具がおもちゃに化ける。一時的な消費向上にはなってもその効果は限られる。それよりも、最近いろいろな事件で問題視されているとはいえ、その利便性には計り知れない可能性のある情報通信へ注力するというのはいかがなものであろうか。




99.1.21「国債増発」

なんか堅い話題が続いてしまって申し訳ないが、ここに来てあらためて国債増発の懸念が出てきたようなのでコメントしてみたい。すでに来年度の国債発行計画は出ており、4月以降の国債発行額は市場に浸透している。しかし、この数値通りかと言うとどうやらそうでもなくなりつつある。本日、自由党の鈴木淑夫氏は個人的な意見としながらも、1〜3月期の景気次第では、4月以降に新たな景気対策もとりうることを示唆し、ついては国債の増発もいたしかたないといった発言があった。補正予算等のかねあいから、4月からすぐに増発ということはないだろうが、現状の自自連合の状況から見て追加経済対策を打ってくる可能性は否定できない。それは当然国債発行に繋がる。それを懸念してすでに日銀は断固日銀引き受けを拒否するようなコメントを総裁自ら出している。少なくとも10月以降に関していえば、現在の予定されている市中消化額の数値(10年1.8兆、4年と6年が0.9、20年0.6等々)は上方修正される可能性が否定できなくなってきた。選挙もあるため、景気刺激策を出す可能性はじゅうぶん考えられるところ。ここのところ債券相場は今月から増額された国債発行が、まあなんとかなったことや、海外勢や国内の一部の買いが入ったことで堅調地合となってきたが、さらなる増発懸念が強まると再び下値を試すことになりそうである。先がみえつつあるかに見えたのにまた霧が出てきたような感じである。需給でトレンドは変わらないとはいえ、調整はまだ続いてしまうのであろうか。




99.1.20「東証国債先物」

東証国債先物の改革案が出された。それによると、20年超長期国債を受け渡し適格銘柄から外し、期待された利率の改定は実施されない見込みである。また、急激な価格変動に対するシステム変更も検討されているようである。これにも絡んでか、スプレッド取引の延期も決定された。とりあえず、目先の変更としては急激な価格変更を押さえるために、注意気配の復帰などが検討事項に入っていると思われる。つまりは旧システムへの回帰であり、時間優先という原則が再び実施されなくなる恐れもある。これに関しては、旧システムに戻すべきか、新システムのままにするか、また別な対策を検討するか。ぜひ、債券先物取引に関係されるみなさんにお聞きしたいところである(いくつかご意見もいただいており、のちほど掲載させていただきます)。ここでは、ちょっと視点を変えて、受け渡し適格銘柄の選定について述べてみたい。10年国債先物とうたっているが、実はこれ7年国債の先物であるといったことをご存じであろうか。えっ、チーペストが7年だからあたり前だって。相場参加者にとって常識的なこのことを取ってみても、いかに現在の国債先物システムに問題があるかがおわかりかと思う。つまり実質7年国債の先物で10年もののヘッジをかけようとするとどうしても無理が生じる。しかも、受け渡し適格銘柄のほんの一部の銘柄の価格によって先物が左右されてしまうのが、日本の先物なのである。これから見れば、なぜ今回利率の変更が見送られたのか、たいへん疑問である。20年を外した理由が発行額の少ないものがチーペストになるというのは、買い占め等で不当な価格変動を生じさせるということにつながるためであるという。ならば根本的に適格銘柄というもの自体の再考をもっと検討すべきではなかろうか。たとえば、標準ものの利率を現状のカレントに近づければ、より期間の長いものがチーペストとなり、より使いやすいものとなることも考えられる。確かに利率をころころ替えればいろいろと支障も出るとは思われるが、せっかく改訂しようとするならば、日本の国債先物の最も欠点というべき適格銘柄の改訂が必要になるのではなかろうか。なんといっても、それにいち早く気がついた外人投資家に振り回されたのは、なにも彼らがずるいのではない。欠点をつくというのは、どんな戦いにとっても常識なのである。




99.1.19「5年国債」

大蔵省は来年度より国債発行年度の多様化を図っている。30年国債と1年ものTBが新たに発行されることが決まったが、残念ながら5年国債の発行は見送られた。しかし、現在、5年国債の発行への期待は高まっていると言ざるをえない。なんといっても国内機関投資家の5年ものの債券に対するニーズは依然として強い。現在、国内債券全体のディレーションは約5年(平均残存年数)であり、4年債と6年債を組み合わせてインデックスに近づけるよりはディレーションリスクが少ない。そして、もうひとつには昨日の日経金融新聞にも見られたが、最近の外人、特に欧州勢が日本の国債を大量に購入している。買いは中期ゾーンが主体であるだけに、ニーズの高いと言われる5年ものの国債には関心が高いようである。また、長期国債先物に対して極端に売買高が少ない中期国債先物の流動性強化にもつながり、それが債券相場全体の厚みを増すことにもなる。来年度の国債発行予定では4、6年国債がそれぞれ各月9千億円毎月発行されるが、それよりも5年債を毎月1兆円発行し、たとえば20年債を減額するといった手段も取り得る。20年国債を購入する投資家は限定されているが、5年国債に対するニーズは幅広い投資家から期待できるのである。大蔵省としても可能ならば発行したいと思われる5年国債だが、やはり発行の障害となっているのが利金債の存在である。長信銀は日債銀と長銀が国有化された。残る興銀もインベストバンクとしての生き残り方を模索していると思われるが、すでに長信銀という存在自体の必要性がなくなりつあると言われている。結局、それが長銀、日債銀の実質破綻を招いたとも思われる。確かに長信銀に対する配慮は必要であるが、今後、大量の国債発行を円滑にするためにも、また債券の流動性を高めるためにも、ぜひとも5年国債の発行は待たれるところである。




99.1.18「マーケットサバイバル」

「牛熊友の会」のある方から伺った話ですが、同じ会社のニューヨークにいらっしゃる方から「マーケットサバイバル」というもののコピーが出回っているとの話があったそうです。そして、この方は、「これを読んでまたやる気が出てきた」とおっしゃっていたとのこと。この「マーケットサバイバル」はどうやら私が書いたもののようでした。書いた本人として、こういったコメントをいただくのはたいへんうれしい事です。コピーに関しては営業目的意外でしたらどうぞご自由に。サインがほしい方は、直接おいでいただければ、えっ、そんなのいらない?。偶然にも週末の日曜日に、自分でも「マーケットサバイバル」を読み返していました。38歳の時に書いたもので、すでに2年近くたっています。できれば本にしたいという微かな希望を抱きながら、一度すべて修正し、できるだけ読みやすくしたつもりですが、まだ誤字脱字は残っています。しかし、自分で書いたものながら思わず真剣に読んでしまいました。当時はかなり暇だったんだなあ、なんて思いながら。いずれまた同様なものを書いてアップしたいと思いますが、それでなくても荒れ相場。果たして余裕があるかどうか。えっ、いつも暇そうだ?。まあ、確かにそれはそうですが。




99.1.14「祖母」

祖母が風邪から熱を出して入院した。すでに100歳近い。ほとんど記憶がとんでいるようで最近では私が誰かもわからなくなっている。しかし、さすがに母が行くと「これはおれの娘じゃ」としっかり認識している。もう私にとって、おじいちゃん、おばあちゃんと呼べる存在はこの祖母だけになってしまった。私が小さいころはたいへんかわいがってもらった。祖母の家には、ニワトリがいて毎朝新鮮な卵が食べられた。小さいころは私が横須賀・横浜に住んでいたこともあり、お盆や正月に母の田舎である祖母の家に行くのがたいへん楽しみであり、また祖父と祖母も歓迎してくれた。私がわからなくなっても、まだまだ長生きしてもらわなけば。今回は大事をとっての入院ということで、あまり心配はないとの連絡もあった。私の同い年の従姉妹が医者をしている病院ということもあり安心はしている。ところで、みなさんのおじいさん、おばあさんはお元気ですか?。




99.1.13「ミュンヘンへの道」

「何かにかけるのが、若い命♪、何かで燃やすのが一度の青春さ♪」えっ、こんな歌知らない。そうですよね、どちらかというと私の年代の方々でないと知らないかもしれません。ミュンヘンオリンピックを前に、全日本男子バレーボールチームがオリンピック出場にかけた日々をアニメと一部実写で映像化した「ミュンヘンへの道」というテレビアニメの主題歌です。AクイックそしてB、C、Dクイック。時間差攻撃。一人時間差攻撃など、当時の子供達にとってたいへん魅力的な攻撃技を次々に編み出し、それを実際に実践で生かしていく全日本選手の姿は、まさに当時の我々にとってのヒーロー達でした。そして本番のオリンピックでは、これはもう多くの方がご存じだと思いますが、ブルガリアとの準決勝では南や中村キャプテンのがんばりもあっての大逆転劇(ちなみに南選手は現在、全日本の南選手のお父さんです)。そして、決勝ではなんと宿敵東ドイツを破って、本当に金メダルをとってしまったのです。昨年の長野オリンピックのスキージャンプチームの金メダルも感動的でしたが、私にとってはそれ以上の感動を与えてくれました。選手のなかで特に好きだったのが、世界一の名セッターと言われた故猫田勝敏選手でした。亡くなったと聞いたときはものすごいショックでした。肉親以外の死で涙か出たのはたぶん初めてだったかもしれません。「あいつのあげたトス、たたくときに、心が通いあう、何も言わなくて♪」。一番の歌詞のラストです。この番組はいろいろな意味で私の人生に関わってきました。そのうち続編を書かせていただきます。




99.1.12「東証先物システム」

東京証券取引所は債券先物取引について(1)10年国債先物の受け私決済をする場合の対象となる現物(適格銘柄)から超長期国債を外す(2)実勢金利から乖離した「標準物」の表面利率を変動制にする。などの改革案をまとめ作業部会で意見を聞き3月をめどに正式決定したい考えをあきらかにした。確かにチーペストに発行額の少ない超長期国債が該当すると踏み上げの要因ともなりかねない。また、現在標準ものの金利は6%。しかし実勢は2%と大きな隔たりがあり、受け渡し等に障害になるとの見方からと思われるが、もし導入されれば世界初となる。この動きに関しても注目していかねばならないが、もうひとつ債券先物システムに関しては、現状の値付けのシステムを変更しようとの動きもある。システム障害は論外として、先物が新システムに移管されてから、市場参加者の多くはその値飛びの激しさに悩まされているはずである。何故このようなシステムになってしまったのか。その経緯については聞いたところ、市場参加者で形成されたワーキンググループというのがあり、このなかで、ザラ場の板寄せに対する批判(時間優先が崩れる)が相次ぎ、その結果、板寄せの原因となる注文滞留の回避→注意気配の廃止(結果として価格変動時も反対注文を取りこまずに即時約定)となったというこが指摘されている。私自身はワーキンググループには属していなかったため、実際の経緯について具体的なことはわからないが、「時間優先」を優先した結果、あのような値付けのシステムができあがったようである。たぶん大方のワーキンググループの参加者も、「時間優先」によりこれほどまで値飛びの激しいシステムになることを理解していたのかどうか疑問である(この点について、ワーキンググループに属していた方などからご意見をいただければと思います)。これは相場の板に精通している者とシステムに詳しい者が意見をしっかり交換していなければ実際のシステムについて具体像は描けなかったはず。新システムが実際に稼働する前に、これだけの値動きが出ることを警戒するレポートも出されていたが、それにしっかり気がついていたものは少なかったようである。こういったことにより、この原因を東証に求めたり、システム製作者に求めるべきものではなさそうである。もちろんワーキンググループにも。では、実際にこれだけの弊害(先物の直近安値、127円08銭はこのシステムの弊害によりつけられたと私は考えている)が発生した先物の新システムを如何に、より使いやすいものに変更できるであろうか。東証でも対策を検討しているようであるが、もし良いご意見があればぜひ私宛メールをいただきたい。できれば、元凶となったと言われるザラ場の板寄せについて(注意気配表示時に注文が滞留したときに板寄せに移行すべきかどうか)の御意見も頂ければと思う。メールはこちら




99.1.11「ネットマナー」

ネットにおいては、それなりのマナーが自然に作られているような気もするが、やはりまだ一部には匿名性をいいことに、常識から逸脱する行為も見られる。今朝の新聞でも、同僚の女性をレイプするよう依頼した書き込みを掲示板にした男が逮捕された。特に交友関係はないと言われ、匿名性をいいことに面白半分に悪質な書き込みをしたようである。これまでそういった書き込みは野放しにされていたが、今回の逮捕という事態になり、多少なり悪質な書き込み等は減っていけばと思うが、どうであろうか。しかし、マナーという面では、メールなどでももう少し気を使っていただきたいものが見られる。たとえば、名前や所属を一切明らかにせず、いきなり質問をしてくるという方がいるが、はっきり言ってこういったメールに関しては答えたくないというのが本音である。答えるにしても、たとえば債券相場に対する質問であれば、金融関係者かそうでないかによって答え方も異なってくる。場合によっては、誘導尋問のような質問であるかもしれない。変に同意するような答え方をして、あとで問題とならないとも限らない。もうひとつ、オフ会やメーリングリストへの参加希望をする際にも身分を明らかにせず、いきなり参加の申し込みが入ることもあるが、こういったメールには、まずは警戒しているという点をご了承願いたい。また、メールアドレスから明らかに、匿名メールと見られる方のメールに対しても返事には極力注意している。これもネット上の防衛と見ていただきたい。もちろん故意とかではなく、たまたま名前を入れなかったということも十分に考えられる。このため、いかなるメールについてもこれまで返事は書いてきたが、今後は、名前等が無記入もしくは匿名のメールに関しては返事を差し控えさしていただくかもしれない。もちろん、激励のメールとかは、お名前は特に入れていただかなくても、返事を出します。また、「見てますボタン」を押していただく方も、お名前等は必要なく、こちらも返事は出します。今後メールしていただける方はぜひこういった点に注意していただけるとありがたいのですが。




99.1.8「メーリングリスト受付終了」

メーリングリストへの参加受付は予定定員となりましたため、締め切りとさせていただきます。追加募集につきましては、あらためてご連絡させていただきます。




99.1.7「調整終了」

昨日、はっきりした調整終了宣言をここで出すつもりが、ふと躊躇してしまい大きく反省している。本日、債券相場は急騰した。もちろん、国債の落札が順調にいったことが大きな要因であるが、それ以外にも債券価格の上昇をフォローするような動きがここ数日あったことも確かである。まず、そのひとつに円高があげられる。ユーロがスタートしドルに対してユーロが急騰、円も連れ高したことも確かであったが、それ以前に米国が円高・ドル安を歓迎していたということがあげられる。最近、ルービン財務長官の「ドル高は国益にかなったもの」といった発言は陰を潜めている。貿易摩擦が再発する兆しもあり、米国としては円高ドル安を容認している。一時110円台までつけたこの円高は円債にとってはやはり買いの材料と見ざるをえない。また、ユーロがスタートしたことによって、欧州中央銀行(ECB)が資産配分の見直しを行い、相対的に円の比重が増加しそれが円債投資にも向かった。欧州の機関投資家もやはり円債の買いを実施。どうやら欧州は日本以上に横並び意識が強いようである。とにかくここ数日間で数千億円の買いが欧州から円債に入ったと言われている。このニューマネーが入ったということはかなり需給にインパクトを与えたはずである。円債を取り巻く環境がこのように好転したものの、国内機関投資家やディーラーの多くはこの下落トレンドが終了したとは考えていなかった。しかし、高値から12円程度調整し、1994年の「売りオペ再開」での調整幅にならんだこともあり、ここからの売りは手控えられつつあったのも確かである。これまで、需給が要因でのトレンド変化は過去なかったはずである。トレンドが変化するにはやはりファンダメンタルの好転が絶対条件なのである。それが今日あらためて証明されたかたちとなった。大蔵省も国債の大量発行、また資金運用部の余資の減少をかなり懸念し、それとなく市場に知らしめ、蔵相自ら運用部の苦しい状況を明らかにした。その蔵相も「需給でトレンドは変化しない」と言った発言もあったことも見逃せない。とにかくこの大量発行に対して前もって手を打ってきたことは確かである。市場でも入札を前にして売りが入らなくなってきた。そして、大蔵省は国債の利率を市場実勢よりやや高めにするなど市場に対しての対策を最後まで打ってきたのである。円高、そして大蔵の対応などを見てヘッジファンドは買い戻しを急いだ。入札も大手証券、都銀、外資系などが大量に札を入れた。こういった動向が伝わると、さすがに国内投資家もショートカバーを入れざるを得なくなり、まさに踏み上げ相場となったのが本日である。三分の一戻しぐらいはいずれあると思っていたが、私もまさか今日つけてくるとは思わなかった。それほどこの急落で売りがたまっていたとも言える。確かに今月はまだまだ国債の発行は続く。あまりにピッチの早い上昇だっただけに、ここからの買いも入れづらいのも確か。戻りも限られたものになるとは思う。このため今後はかなりボラタイルな相場ながら、レンジ相場となりそうな感じである。ただ、いずれファンダメンタルの好転で本当にトレンドが変化する時が来る。景気は底を打ちつつあるとする見方も拙速であろうか。




99.1.7「コミパル」

コミュニケーションパルというのをご存じですか。シャープが出しているパーソナルモバイルツールのMT−200というのが正式名称。えっ、知らない?。そうですよね。宣伝もしていないし、私も初詣の帰りに秋葉原のショップで見なければ知りませんでした。シャープといえばザウルスですが、このモバイルはザウルスとは違います。シャープがあの「ポケットボード」に対抗して出した商品なのです。ということはターゲットは女性。色もホワイトでふたにはかわいい絵柄も。どこがポケットボードと違うかと言えば、まず値段。実売で29800円もします。ザウルスよりは安いのですが。そして、大きな違いはインターネットが出来るのです。えっ、ポケットボードも電子メールが出せるって。それは10円メールに限定されています。このコミパルはプロバイダーに繋げて、通常のメールの送受信が可能。10円メールももちろんオーケー。しかも、ホームページの閲覧も可能なのです。加えて、繋げられる携帯電話はドコモに限定されていません。PHSはだめですが。問題は値段。そして、通信速度ですね。9600bpsではそれでなくても通話料が高いのですから、いくらかかるのやら。まあ、メールの送受信程度ならば良いでしょうが。しかし、実はこれを買おうかと思っています。モバイルコンピューターはあまり興味がありませんでした。なんといってもかさばるし。ただ、ちょっとメールとホームページ閲覧が可能なものならいいかなと。しかも私の携帯(ドコモのP156)も接続可能。使うとすれば通勤電車内とかなので、携帯での接続しか考えていませんし。問題はデザイン。女性の使用を考えたのでしょうが、少し色のバリエーションを増やしてもらうと良いのですが。詳しくはこちらのサイトをご覧ください。




99.1.5「初詣」

昨日は立ち会いは午前中のみ(立ち会いとは、簡単に言うと取引所で売買することです)。会社からお稲荷さんとのり巻きの折り詰めが支給され、それを食べたあとは帰るだけとなる。昨日も1時ごろには会社を出た。銀座線に乗って、たまには秋葉原でも覗いてくるかと末広町で途中下車。階段を上がり地上に出ると、目の前に「神田明神まで歩いて5分」という旗が立っていた。うむ、初詣か。歩いて5分ならばと、神田明神方面に向かって歩きだした。神田明神下から男坂を登って神田明神に。えっ、正面から入れって?。だってその、近道だったもので。しかし、神田明神下というと思い出すのが、「親分、てえへんだ」「どうしたんだ、八」の牛熊、ではなくて銭形平次。主題歌を口ずさみながら境内をすすむ。ちょっと遠くからちゃりんとお賽銭をあげる。境内はサラリーマンがいっぱい。会社帰りにみんな来るんだなあ。たぶん金融業界関係者が多いかも、なんて思いながらおみくじ売場の横を通る。おみくじを売っている巫女さんが綺麗だったので・・・ではなくて、今後の自分の動向を占う意味で、おみくじを買う。「中吉」であった。商売も小利あり。うむ、今年もこつこつ儲けられれば、なんて考えながら、おみくじを結ぶ。帰りはしっかり正面入り口から出る。そういえば着物姿が全然なかったような。というよりおじさんサラリーマンがあまりに多すぎて気がつかなかったのか。でも着物姿は年々減っているのも確か。道路に出ると正面になんかなつかしい建物があった。そう、湯島聖堂であった。せっかくここまで来た以上は顔を出さないと。入試ではたいへんお世話になったし。ということで信号機があるところまでぐるっと回って湯島聖堂に入る。10年ぶりぐらいだろうか。世界最大という孔子像ももちろんそのままであった。それに本殿?も年末年始は公開されていた。たぶん、初めて本殿の中に入った気がする。ここでも、もちろんお賽銭をあげて(孔子様と平将門公ならば喧嘩しないと思うが)、娘三人に学業成就の鉛筆を3セット購入。店の人に建物の写真撮っても良いかと聞くと、参拝者に迷惑がかからないならとの返事。確かに人によっては撮されるのを嫌がるかもしれない。肖像権というのもあるし。ということで、建物中心にデジカメで写真を撮る。湯島聖堂の由来などを書いた看板もパチリ(デジカメは音はしないか)。そういえばここは昌平坂学問所があったところ。東京大学の前身である。また文部省も置かれていたとか。だから学業成就のお守りが売っているのである。そういえば昔は儒教が学問の主流だったそうな。静かな境内を通って出口へ。そして、秋葉原の電気街に行く。ちょっと店を覗いて秋葉原駅からJRに乗って上野駅へ。なんか久しぶりにのーんびりした午後であった。




99.1.4「新年あけましておめでとうございます」

新年あけましておめでとうございます。本年も「債券ディーリングルーム」をよろしくお願いいたします。1999年がいよいよスタートしました。2000年まであと一年、2000年問題も確かに問題ですが、これだけ問題視すればそれほどの問題にはならないというのも楽観的となってしまうでしょうか。2000年問題といえば。むかしロータス123でも苦労した覚えもあります。そういえば、あまり関係ないですが東証の先物の銘柄コードも昭和から平成となって、なんかうまくごまかされたような形式に変わったような覚えもありますが。まあ、医療とか航空機といった命に関わる分野での調査はしっかりやってほしいのですが、あとは止まったときは止まったでなんとか対処できるはずです。金融機関での決済に絡めた混乱を予想するむきもありますが、まさかATM等が一斉に止まってしまうなんて事態がありえるとも思えません。仮にいくつかの機械が止まったとして取り付け騒ぎが起きるほど、情報過疎にはないはずです。もちろんしっかりと調査対策はしていただきたいとは思いますが。パニックといえば、ノストラダムスの大予言というのもありました。去年も、ディープインパクトやアルマゲドンといったパニック映画がヒットしました。さて、7月になにかおこるかどうか。そういえば、21世紀は2001年からスタートしますが、それを決めたのは1900年だそうです。20世紀をいつからスタートにするかでもめて1901年からにしたそうで、まあ世の中こんなものです。現在使われている西暦はもちろんキリストの誕生日をもとにしていますが、いつキリストが生まれたのか実際ははっきりとはしていないと言われています。世紀末という言葉も単に人々の心理的なものが大きく影響しているのでしょうね。しかし、日本の債券、特に国債に関しては恐怖の大王が降ってきたのか、世紀末だからなのか、大きく下落しています。年初からだいぶ波乱相場となってきました。今年一年、どんな展開をむかえるのか想像つきません。えっ、予測するのがディーラーだろうって。神様ではないのでわかりません。相場は相場に聞いていくしかないようですね。