「若き知」
99.5.31「世界禁煙デー」
今日は世界禁煙デーだそうである。あちこちで分煙化が進み、ヘビースモーカーは居心地が悪くなっていると思うが、やはりたばこは百害あって一利なし。私も10年前に禁煙した。「出世したかったら禁煙しろと言われた」(踊る大捜査線室井管理官の言)わけではない。突然体調が悪化したためである。あとで十二指腸潰瘍であったことが判明したが、とにかく好きなタバコも吸えないぐらい体調が悪化した。その原因はなんと異動であった。えっ、そんなの当然あたりまえだろうって?。新しい部署では実はかなり楽しんで仕事をさせていただいた。その際は3年間従事していた債券ディーリングから総合企画室への異動であった。ストレスから解放されたはずなのであったが、実はここに落とし穴があったのである。ディーリングのような過度のストレスにさらされていた人間が、突然その業務から離れたとき、体調を悪くするケースがたいへん多いらしいのである。たぶんそれが主原因かと思われる。とにかくそこで思い切って禁煙に踏み切った。考えてみれば、ディーリングを離れたその一年の間に結婚もあったし、その直前には3カ月にわたる海外研修もあった。別な意味でストレスもあったかもしれない。結局、一年後に再びディーリングを再開し現在にいたっているが、禁煙は続いている。ようはきっかけ次第であると思う。愛煙家の皆さん、肩身が狭い思いするより思い切って止めたほうがいいですよ。なんといっても空気がおいしくなるんですね、これが。
99.5.28「オリーブオイル」
昨日と一昨日は相場にのめり込み過ぎて、日誌を書く気力もなくなってしまいました。あまり余裕がないというのも相場にとってはマイナスですよね。ところで、いきなり「オリーブオイル」。実は嫌いなんです。このオリーブオイルが。10年前にニューヨークに滞在していたときの話です。アパートで自炊していたのですが、焼き肉とか食べようとオイルを買いにスーパーに行ったのですが、あちらにはオイルといえばオリーブオイルしか置いてないんですよね。あちこち探し回ってやっと、日本のサラダオイルを見つけました。日本では今だにイタリアブームが続いており、オリーブオイルの消費量も増えているのでしょうが、なぜか今だにだめなんです。といいながらグランドセントラル駅構内のレストランで食べたブイヤベースはとてもおいしかったりしたのですが。牡蛎もとてもおいしかったあの店は何という店でしたっけ?。とにかくあのオイルの臭いがだめなんでしょうね。サラダオイルはなかったのですが、近くのデリカショップなどでは、日本食がたくさんおいてありました。ラーメンやしょうゆなどはどこでも買えます。また簡単な総菜も量り売りしているので、一人暮らしにはたいへん便利でした。ただ、短期の滞在のため炊飯器とかは用意しなかったので、ごはんは鍋で炊きました。家に国際電話して、炊き方を教わったりしました。けっこううまくたけるようになりましたよ。あれから10年。もう一度摩天楼を見たいと思いつつもなかなか願いがかないません。ニューヨークもだいぶ変わったと聞きます。景気が良いため犯罪も減っているとか。それに反して日本では悪質な犯罪が増えているような気もします。犯罪防止のためにも早期の景気回復を望みたいところです。
99.5.26「本日日誌はお休み」
すみません。相場が波乱で疲れました。日誌はお休みします。相場はかなり下げる懸念があります。今後の政治日程とかに注意が必要かもしれません。もし10兆円とか15兆円とかでしたら、やはり日銀引き受けしかないんでしょうか・・・。
99.5.25「おじいさま」
幼少(?)のころ良く悪いことをすると「おじいさまに怒られますよ」と言われびくびくしていませんでしたか?。我々の年代にとっての「おじいさま」というのは、まさに恐い存在でした。この明治生まれの世代の偉い方々の写真を見ると、かしこまって髭を生やし、口をきりりとむすび、勲章をつけているといったものが多いような気がします。写真だけでも威厳が感じられ近寄りがたい雰囲気を醸し出していました。また、当時は家長というのは絶対権力を握っており、まさに男尊女卑の世界であったとことも要因かと思われます。戦後の自由化でこのような風潮は次第に廃れていきました。今では、どこのおじいさんも「優しい」という表現で例えられるケースが多いのではないのでしょうか。その分、「威厳」という存在はどこかへ行ってしまいました。時の総理大臣もあまり威厳は感じられません。現首相などたいへん人が良い方のように感じられたりしますが、威厳があるかと問われると・・・。しかし、いくら自由化が進み、平等の世の中になったとはいえ、リーダーシップは必要です。子供達に父親の「威厳」というものを感じさせる必要もあるかと思います。気骨とか威厳とかすでに死語になりつつあるのでしょうか。どうやら停滞しているのは景気ばかりだけではなさそうですね。
99.5.24「迎合」
何につけても多数派に迎合すると見通しを誤る。例えばプロ野球。今年の野球評論家という方々のセ・リーグの優勝チーム予想は多くがジャイアンツ。確かに松井や高橋、清原などすごいバッターが勢揃いしているかに見えるが、それで優勝できるかというとそんなことはない。現在、ジャイアンツはなんとセ・リーグ最下位。それく比べ、監督が替わったぐらいでそう簡単にチームが良くなるはずないと見られていた阪神タイガースがなんと首位に迫っている。野球評論家というのはほとんどプロ野球選手出身のはずである。野球は個人でするものではなくチームでするもの。しかもそのチームをまとめ上げているのは監督である。評論家がジャイアンツを押したのは大衆に迎合したためと思われるが、阪神の、いや野村監督の技量を過小評価したのは完全に読み違えていたようである。まあ、不確定要素が大きいこともあり評論家の順位当てもエコノミストの景気の先行き見通しも外れて当然といえば当然ではある。そもそも意味のないことを大衆が求めていることがいけない・・・というか、マスコミが記事として求めているため、各人の相場観、この場合の相場観とは「どう言えば、大衆がうなづいてくれるか」ということを大きな目安として発表していると思われる。もちろんしっかりしたデータを元に作っていらっしゃるのではあろうが。未来のデータがない限り1年後のことなど正確に予測する事自体がナンセンスといえなくもない。しかし、国家予算などはこの見通しがあって始めて成立している。もちろん途中の軌道調整がしっかりできるようにはなっているようだが。
99.5.21「またまた5年国債について」
先週、自民党の金融問題調査会は債券市場小委員会の中間報告案を了承。5年国債について極力早期に実現を求めることとなった。しかし、発行の時期や発行額については行政の指導に任せることとなった。この場合、宮沢蔵相に一任したとも読みとれる。その宮沢蔵相は5年国債の発行については急ぐ必要がないとの発言もあった。5年国債についてはこれまで何度かコメントしたが、まとめると、すでに発行のための準備は整いつつある。9月発行の可能性は十分にありえる。「補正予算」と切り離して、遅くても10月からは発行されるであろうとの見方を私はしている。しかし、最近の蔵相発言からは補正にむけての下地作りをしているととれなくもない。とにかく5年債の発行のタイミングはたぶん蔵相に一任されていると思われ、かなりの規模の補正が必要とされると見れば、補正と5年債の発行のタイミングをシンクロさせることも考えられる。実際、償還計画表の差し替えは補正予算を前提とすれば5年債発行のためのみに実施するという手間が省けるのも確かである。また、補正に関して10年の増額はなんとしても避けたいところであろう。先週も大蔵省からのヒアリングで、仮に7月から増額されたとしたらどうなるのかといった問い合わせに市場は敏感に反応している。しかしである。どちらにしても5年国債が発行されるならば、できるだけ早期に発行し市場の反応をとらえ、場合によっては中期国債先物等の改革等を実施し中期ゾーンの流通市場の整備を行っておいて、5年債のさらなる増額にも耐えうる市場環境作りというのも必要ではなかろうかと思う。金融問題調査会においても、極力早期にという表現を使っているが、まさに同意見である。
99.5.20「先物テストの個人的感想」
把握
18日に実施されました東証の債券先物及び先物オプションシステムテストに関して個人的な感想を書いてみたいと思います。その前に、専用掲示板へご意見を書き込みいただいた方々ありがとうございました。書き込み数は予想よりも少なかったのですが、実はかなりのアクセス件数がありみなさんの関心の大きさを実感しました。さて、そのテストですが、いきなり参加者の三分の一の方が入力できないというアクシデントに見舞われました。初歩的なミスかとは思いますがぜひこういったミスは避けていただくよう強く希望いたします。実は私も入力ができないグループに入ってしまいました。このため、とにかくじっくり観察ができたことも確かです。テストにおいてはいつものごとく日頃の鬱憤を発散すべきと中心限月には大量の注文が殺到しました。このために単純な比較はできないにしろ、やはり若干スピードが落ちたかなと感じました。その分、これまでみえなかった約定が視覚でとらえることができ、非常に売買がやりやすくなったと思われます。また板寄せも何度か実施されましたが、非常に処理速度が速く、たぶん取り消しとかは間に合わないにせよ、時間優先の原則はそれほど崩れないかたちでの板寄せになっていたかと思われます。次限月では板寄せ後、気配表示となっていましたが、瞬時にストップ高まで持っていかれるよりは、板寄せから気配表示のほうが参加者にとっても使いやすいはずです。現物債との裁定も働きやすくなります。それでも、時間優先を頑固に主張される方、スーパーコンピュータのスピードに勝てる自信おありですか?。ただ、気になる点もいくつか。まず他社と値段表示の照合をしていたらなんと1分程度のラグが発生していました。媒介処理のために生じるもので実際の売買では生じないとのことですが、何か大きな材料がでて売り買いが交錯した場合、こういう事態は絶対に発生しないのでしょうか。また、注意気配の復活によりU(売りの注意気配)とK(買いの注意気配)が頻繁に発生しますが、同値でUとKがころころ変わるということもあり、気配表示に一工夫ひつようかもしれません。もうひとつ、板寄せに関しては人の手を介在して実施されるようですが、ある一定のルールもあると聞いています。こういったルールの開示もぜひお願いしたいと思います。今回のテストにあたっては、東証からの実施要項に「媒介処理案の具体例」が添付されていました。昨年の新端末のテストにあたり具体的にどのような変化があったのかはたいへんわかりづらかったことも確かです。ぜひ今後もこういったテストにあたり、具体例を示していただけるとたいへんにありがたいと思います。本日もテストが実施されます。もし媒介処理に関してどのような動きが生じるかテストされたい方は、オプション等で売買が少ない銘柄にてご自分でテストされると良いようです。18日にも実際にそのようにテストされた方もいらっしゃいます。ご参考になれば。
99.5.19「黒猫」
宅急便ではない。昨日、なぜか別の場所で黒猫を2匹見た。これは何か不吉な予感がすると思っていたのが余計にいけなかったのか、今日はやることなすことうまくいかなかった。まず、寝不足と風邪が重なり体調が最悪。体調悪化にもよるのか、久しぶりに相場で大きく損失。今月の益が半減。今月も残りわずか。果たして取り返せるかどうか。こんな日は早く帰って寝るに限る。ということで、今日の日記はこれまで。
99.5.18「先物テストと掲示板」
本日に限り、掲示板を設置し公開いたします。本日の夜9時より東証の債券先物システムのテストが実施されます。これに絡んでこのシステムを修正すべきかどうかのご意見をぜひ伺いたいのです。以前の「若き知」にても書かせていただきましたが、時間優先を尊重するあまり予想外のスピードで値動きが発生するという事態が多発しました。間違ってストップ高やストップ安まで値をつけに行ってしまったという事態も発生しました。これは自己責任とはいえ、それを未然に防ぐ事は不可能だったのでしょうか。ただ、新システムに我々が慣れ始めているのも確かです。ここのところ注文も慎重になり値飛びもそれほどは激しくならなくなりました。ただ、もし何らかの大きな材料が突発的に発生した場合、まるでピンポン玉のように激しく瞬時に乱高下しかねないのが現状システムなのです。今回、若干約定時間を遅らせる、また板寄せの再開など若干のシステム変更が行われており、そのテストが本日実施されるわけですが、ぜひテストに参加される方々に、どういったシステムが望ましいのかお聞きしたいと思います。ぜひ書き込みをよろしくお願いいたします。
99.5.14「つながり」
ホームページを開設し、そこで得た最も貴重なものは人とのつながりです。「債券ディーリングルーム」というページを介在して本当に多くの方と知り合うことができました。牛熊友の会は130名となり、屋形船も70名近い方に参加表明をいただきました。また、日々知らない方から励ましのメールや問い合わせ等何通もいただいています。また、日中の情報交換をさせていただく方も多く、私だけでは知り得ないような情報も得ることができ、それをまたページに反映させていただくことができました。アクセス件数も重複カウントを除き毎日約1000人を数え、本当に多くの方にご覧いただいています。インターネットが結びつけているのはパソコンとパソコンではなく、人と人なのです。今日も昼食にメールを交換していた方と始めてお会いし、いろいろと貴重なお話を伺うことが出来ました。アフターファイブには、やはりホームページを経由して知り合った方々との飲み会があります。人と人とのネットワークの広がりはすばらしいものです。もし一歩踏み出す勇気があれば、こういったネットワークに参加すねことができるのです。というわけで、牛熊友の会会員募集。入会金とか年会費とかはありません。ただの飲み会という説もありますが・・・。
99.5.13「STAR WARS EPISODET」
いよいよ、スターウォーズの新作が全米で5月19日から公開される。邦題は「スターウォーズ エピソード1<ファントム・メナス>」。日本では7月10日公開である。すでに「タイタニック」の記録を塗り替えられるとの見通しだそうである。監督はもちろんジョージ・ルーカス。実はスターウォーズ三部作が終了し、その前後三部作のストーリーも出来ているにもかかわらず、新スターウォーズは製作されないのではとの見通しもあったのだが、ファンの期待は裏切られなかった。ただし、ジョージ・ルーカスは9作全部を監督することはできないと言っている。理由は、そんなに長生きできないからだとか?。監督には長生きしてもらって、全作の完成を期待したい。ところで、米国でのスターウォーズの期待はものすごい高まりだそうである。内容についてはこちらの専用ページをご覧いただきたい。第一作が製作されてからすでに20年。スターウォーズはあらたな娯楽映画の世界を切り開き、またSFというジャンルを一般に定着させました。当時最新鋭の撮影技術が使われたが、コンピュータ技術は当時よりも格段に進歩している。常に時代の先をいっていたルーカスがどのような映像を見せてくれるのか、今からわくわくしている。映像の一部はインターネットでも動画で公開されており私もダウンロードしたが、あのジョン・ウィリアムスの音楽が流れて来た瞬間、気分は宇宙に飛んだ。たぶん今年の映画界はこのスターウォーズ一色となるといって過言ではなかろう。
99.5.12「LIFFEのシステム変更、続き」
10日にロンドンの先物市場、LIFFEで日本国債先物のシステムが変更されたことは前述しました。当日と翌11日にはさっそくシステムがダウンしたそうです。また、10日の新システムの最初のつき値はなんと現状と大きく乖離した値段でした。どうやらさっそく、あたらしく出来るようになった「成り行き」を試してしまったようです(?)。しかし、実はこの値段はのちほど取り消しとなったのです。なんと、LIFFEでは「取引所の裁量で不適当(何をもって不適当となすかの定義がないらしいのですが)と判断されたトレードについては無効にする権限がある」そうなのです。確かに曖昧さもありますが、柔軟な対応を可能とさせようとしているようです。ちなみに東証の債券先物はついてしまった値段の取り消しは確か全くできないはずです。どちらのシステムも一長一短があり、どちらが良いかは判断しかねます。みなさんはこれに関してはいかがお感じでしょうか。
99.5.11「インターネットビューカム」
シャープから「インターネットビューカム」なるものが発売された。これはデジカメとデジタルビデオを足して2で割ったようなものである。最新技術のMPEG4という動画圧縮技術を始めて取り入れ最長2時間の動画(32Mのスマートメディア使用、LPモード)を撮ることが出来る。しかも大きさは通常のデジカメよりも小さい。ただ、画像はデジタルビデオに比べればかなり落ちる。デジカメが発売された当初、これはメモ代わりといった宣伝文句があったが、インターネットビューカムはまさに動画でのメモ代わりとなる。現在のインターネットでは少しずつだが動画が使用されるようになってきた。MPEG4はまさに今後のインターネットの動画使用を標準とした技術である。画像は動いて音声が出るだけでかなり迫力を増す。ホームページ上で映画の短時間ながら試写などやっているが、けっこう楽しめる。まもなく公開されるスターウォーズも一部動画で見ることができた。はたして債券ディーリングルームにどのように活用できるかはわからない。今のところ家の娘達を撮っている程度ではある。しかし、いろいろな可能性は秘めていそうである。まあ、新しいものに目がないもので、つい買ってしまったというのが真相ではある(カードは恐い?)。
99.5.10「LIFFEのシステム変更(一部改訂)」
ロンドンのLIFFEにて日本国債先物のシステムが変更された。これまで出来なかった「成り行き」が可能となる。また、「手口」が非公開となった。これは東京の債券市場に配慮したものと思われる。加えて、ある値段がついた時点で成り行き執行も可能となったようである。限月間スプレッド取引に絡んでは、インプライド価格の取引機能が当面なくなり、すべてアウトライトの取引となるが、予定では今年の9月くらいからインプライドスプレッドが導入されるとか(詳細は未発表?)。
99.5.7「東証債券先物システム修正」
東京証券取引所では昨年債券先物のシステムを大幅にリニューアルしました。この新システムでは一部の会員から時間優先の原則を適用するようにとの声もあり、旧システムにあった注意気配とそれに伴う板寄せを廃止しました。このため値動きが異様に早くなり、場合によっては目では追っていけなくなるなどその値段の形成に対して懸念する声も強まりました。また、ちょっとした入力ミスにより(ミスする側の責任は当然あるとしても)容易にストップ高安を付けてしまうという混乱を生じさせることとなりました。このため、東証では新システムの一部を変更し、2銭以上離れた値段が付く場合には一定時間気配表示を行い、目に見えないほどの値飛びを防止するように変更を加えたようです。参考までに現行のシステムは10銭刻みで売り買いが並んでいれば約6秒で2円(ストップ値幅)動くそうで、これではたとえ入力ミスだとしても訂正を入れる余裕はありません。変更点としては、また、気配表示中に大量の注文が集中した場合には「板寄せ」を行うといった変更も加えたようです。これはつまり旧システムにやや近づけた変更と言えます。ただし、この変更は正式決定ではありません。5月18日及び23日に接続テストが実施されます。その際、会員にアンケート調査し変更の有無を決定するようです。昨年リニューアルした先物端末のテストの際、会員によってはしっかり新しい端末での値動きなどをチェックし、どのような動きとなるのか見極めて実践に生かしていたところもあるようです。また、新システムにより値動きがどのように変化するか詳しいレポートを作成し顧客に配っていたところもあると聞いています。しかし、これは一部の会員に限ったようで、多くの端末テスト参加者は、とりあえず残業してシステムを立ち上げ、日頃できないロットでの売買を頻繁に実施し、適当に終えて帰るといった状況ではなかったかと思われます(かく言う私もそうでした・・・反省)。こういった望み方をしていながら、あとから値動きが早すぎて困るなどと文句を言う筋合いではないのですが・・・。また、真剣に新システムのクセを調べそれを相場に生かして収益を上げていた方々にとっては、何でシステムの変更をしなければいけないんだ、との声もあるかとも思います。システムを生かすも殺すも使う我々であるのも確かです。「時間優先」という相場原則を守るべきか、目で追える程度の値動きに戻すべきか。今回のテストにおいては、参加者は真剣に考えていかねばならないと考えます。また、多くの参加者がどちらかというと受動的で、自分たちの商売度道具である端末も、できあがったものをただ使っているという方も多いと思われます(私自身がそうであったためですが、私が例外かもしれません)。我々端末を操作する人間もしっかりとシステムを理解し、実際の相場にて支障がないかどうかチェックしなければなりません。また、使う方の立場等によってはいろいろな意見もあるかと思います。こういった声を聞いてみる必要性があるのは確かです。今回は先物のシステム上の問題でしたが、受渡決済方法や取引時間など修正を必要とされるものもあるのではないかと思われます。18日からの東証システムテストの際、私のホームページ上にて専用の掲示板を公開する予定てす。東証さんへのアンケートに加え、できましたら私のページの掲示板にも感想や疑問点、まだもっと変更すべき点をリアルに書き込みしていただければと思います。皆様の声がどういったかたちで伝わるかはわかりません。ただ、東証さんから私のページに多くのアクセスもいただいていおります。ぜひご協力のほどよろしくお願いいたします。
99.5.6「補正予算その3、5年国債」
補正予算成立即5年国債発行という図式を指摘する市場参加者も多い。私もそう考えてきた。しかし、最近の報道(30日の共同、1日の毎日新聞)とかから見て補正予算と5年利付国債の発行は切り離して考える必要がでてきたようである。そもそも政府自民党にしろ大蔵省にしろ、当面国債の発行量は増えることはあっても減る見込みはないという事は十分に認識していると思われる。しかし、昨年末の長期金利の上昇に対する米国側の反応に驚き、このために数々の施策を講じてきた。現在では国債増発による長期金利の上昇を抑えるためならいかなる手段も躊躇しないというのが金融当局の考えか、とも思われる。ただし、「日銀引受」に関しては財政の歯止めがなくなる懸念があるために、さすがに見送られた。とにかく国債発行による長期金利上昇抑制のためなら「何でもあり」ということから国債市場が大きく変革しつつある。有価証券取引税や取引所税が廃止された。FBが市中売却され1年物のTBが発行された。30年国債の発行も決定した。そして、いよいよエースが登場する。エースの登板はペナントレースの終盤と思われていたが、いずれ登場が確定的であるならば、早めに投げさせるべきとの声も強まったようである。ただ、このエースの早期の登板は異例である。つまり補正予算が成立すれば国債増額は必然。その際に償還計画表の差し替えを実施するために5年国債の発行がし易くなる。しかし、補正の成立前の5年国債の発行というのは償還計画表をこのためだけに差し替える必要がある。このへんの手続きについては詳しくはないが、たぶん今国会中に差し替えを実施してくるのではないかと思われる。これは異例ともいえる。しかし、必要な手段を講ずるためなら事務手続きの煩雑さといったものは犠牲にしても実施するという、かなり前向きな姿勢が政府や大蔵省などに感じられる。このため、少なくとも10月以降と言われている5年債発行がそれ以前に実施される可能性も否定できない。たとえば補正が仮になくても5年国債は発行される見通しと思われる。これに合わせ、ぜひ東証において中期国債先物の見直しを検討していただきたい。5年国債先物は現在ほとんど売買されていない。5年国債は10年国債の先物と同じような価格形成となっているが、やはりチーペストに問題がありそうである。5年国債が毎月発行され、しかも発行量もいずれ10年債と同額程度となればあらたに大きな市場が形成される。その際に先物市場の果たす役割は重要である。10年先物のシステムの一部を見直す可能性もあるようだが、5年国債先物に関しては現物債の受渡などを含め思い切った変革も必要ではなかろうか。しかし、5年国債の発行まであまり時間はない。