「若き知」

99.7.30「夏休み」

8月2日から6日まで、夏休みを取らせていただきます。牛熊を始めデイリーの更新と、6日の週刊債券相場の更新は休ませていただきます。よろしくお願いいたします。

99.7.30「補正等」

先物の中心限月の移行が迫ってきた。1999年12月をスキップという先物上場来の始めてのケースとなる。しかし2000年3月限の建て玉の増加に比べて9月の建て玉は先週はほとんど減少していない。ということは、相場急落により新規の建て玉がかなり増加したと思われる。これは買い戻し圧力となりそうである。確かに相場は、ファンダメンタルと需給という大きな懸念材料はかかえているが、両方ともにまだ具体的なものとはなっていない。例えば補正。政府閣僚は4〜6月のGDP(9月10日前後に発表)の数値を見てから決定と繰り返し発言しているが、15カ月予算はたぶん規定路線。二次補正はやるかやらないかではなくて、額の問題となってきた。市場は最低でも5兆円、多くて10兆円という数字を想定している。これは日債銀の処理にからんだ交付国債の増額のための予算も組み入れての話である。しかし、実際に5兆円もの国債が発行されるとすれば、はっきり言って消化は不可能に近い。足元景気が回復しつつあるのは確かである。ゼロ金利政策の変更もそう遠くない時期に実施されるはずである。このため中短期債の増額にはどうやら無理がある。まして長期ゾーンの増額は即相場急落に繋がる。となれば、最後の引き受け手に頼まざるを得なくなる。日銀総裁の任期も迫っている。後任人事もいろいろと憶測が流れているが、果たしてどこまで日銀が踏ん張れるか。ただ、何度も言うが個人的には日銀引受は絶対反対である。

しかし、本当に国債は増発されるのであろうか。先週、「国債の発行については、市場を大事にかんがえないといけない」といった蔵相発言があった。補正はあるとしても、今度こそばらまき型からは脱却する可能性がある。長期金利が多少上昇しても株価が上昇すれば景気にはインパクトがないといった自民党の方の発言もあったが、上げのスピードと下げのスピードの違いを認識されているのであろうか。それはともかく、頑なに4〜6月の数値を見てとの発言は、実は国債増発をなるべく押さえたいがためと読めなくもない。公共投資の2〜3兆円のみといった補正ならばなんとかやりくりが可能と思われる。増発なしとのシナリオは描けないであろうか。もちろん、そうなると日債銀の年度内処理も見送る必要もあるが。どうも、あまり悲観的な見通しばかり想定するのもどうかと思う。景気が回復基調に乗れば、補正等での景気刺激策は減速しない程度に押してやればよいはずである。

今後の相場を見るにあたっては、どうも「悪い金利上昇」より「良い金利上昇」に軸足を移す必要があるのではなかろうかという気もする。そういった意味でも、各閣僚ではないが4〜6月のGDPに注目したい。あっ、でも、まだ1カ月もある・・・。

99.7.28「海」

皆さんの記憶に残る「海」とはどういったところがあるのであろうか。私自身は生まれ育った横須賀・横浜から近い逗子や金沢八景近辺の海。また、中学生の時友人達と行った房総白浜。しかし、なんといっても記憶に残っているのは、オーストラリアのパースで見たインド洋である。こんなに海が青いとは。実は新婚旅行で行ったのであるが、私はケアンズでぼーとしている案を出したのだが、しっかり却下。パースとエアーズロックに行きたいという無理な案が通ってしまっての強行軍であった。結果から言うと強行軍ではあったが、十分にオーストラリアを満喫できた。海外では学生時代にグアムにも行ったが、台風が居座り、海に入れたのは滞在中わすが30分だけであり、楽しむ暇すらなかったのである。来週は夏休みを取るのだが、久しぶりに湘南の海に行ってみるつもりである。混むだろうなあ・・・。

99.7.27「フォーク」

南こうせつが9年ぶりに福岡で開く夏の野外イベント「サマーピクニック」に、なんと井上陽水、吉田拓郎、松山千春、伊勢正三と日本のフォーク界を代表する5人が勢ぞろいするそうである。まずは、南こうせつと伊勢正三といえば、「かぐや姫」である。山田パンダさんは参加されないものの、もしかすると「かぐや姫」のナンバーも聞くことが出来るかも知れない。「神田川」「鴨の流れに」「22才のわかれ」等々。懐かしすぎる・・・。そして、井上陽水、これまた大御所である。「傘がない」」「氷の世界」「夢の中へ」「心もよう」「少年時代」等々。そして、吉田拓郎。今のアイドルでもある。歳をとるとこんなにも穏和になってしまうものなのか。「結婚しようよ」等々ヒット曲は多々あるが、私が一番好きなのは牛熊でも良く出てくる「夏休み」。最後に、松山千春。グリコの宣伝に使われた「季節の中で」は、ものすごいインパクトであった。「旅立ち」「長い夜」など、これまたヒット曲は数多い。しかし、みないい年になってしまった。50代が三人の40代がふたり。あのころのバイタリティーは果たして残っているのか。たぶん、この5人ならば当時のエネルギッシュなステージが再現されるかもしれない。ただ、問題は場所が福岡。うーむ、テレビでやらないかなあ・・・。

99.7.26「夏祭り」

25日の日曜日に長女のピアノの発表会があった。我が家には家人の実家で買っていただいたピアノがある。私自身は音感には自信があるが音符には自信がない。実はピアノを弾くというのは私の密かな夢でもあった。中年のおじさんが、ピアノ教室に通っているというニュースを共感を持って聞いていた。そんな夢を娘に託している。簡単な曲ながらなんと両手を使って弾けるようになったようだ。本番では、ミッキーマウスマーチの一部を間違えたものの、まあ合格点というところか。実は、楽譜や指の使い方は、すでに親の知識の範疇から逸脱しているのであるが・・・。発表会は夕方に終了。食事をしてホールの外に出ると、すごい人集り。なんと地元の夏祭りのフィナーレであった。各町内の山車が一カ所に集合しての競演がちょうど始まろうとしていた。ここは家から近いところであるのだが、これを見たのは始めてであった。狭い山車の中で天狗や夜叉の姿をした若者が笛や太鼓に合わせて踊る。何かしらのストーリーがあると思われるが、なかなか見応えがあった。さすがに、城下町だけあってこういった伝統が受け継がれているのであろう。しかし、祭りのピークにも関わらずこの競演会場の一角を除いてはかなり閑散な祭りとなっている。近郊の新しい商業地域に客を取られ年々寂れてしまっていると言われるが、祭りの人出にも影響を与えているのか。ただ、地元の方々の祭りに対する思い入れはものすごく感じる事ができた。今週から来週にかけて夏祭りのところも多いと思われる。こういった伝統はぜひ受け継いで行ってほしい気もするが、なかなか大変なのも事実。しかし、昨日見た祭りの担い手の多くは若手であった。若手が積極的に参加できる祭りというのは、そのイベントがどれだけ人を引きつけられる魅力を持っているかどうかである。それは歴史に裏付けられた伝統かもしれない。かといって伝統がすべてではない。伝統は新たに作れるものでもあるのである。

99.7.22「昭和57年入社」

昨日、情報提供会社の方が主催されている債券関係者のパーティーに参加させていただきました。50人近くの方が集まってかなり盛況なパーティーでした。なんとこの会の名称は「焼き肉友の会」とか、どこかで聞いたことがあるような。とにかく、「牛熊友の会」の方も何人かいらっしゃっており、まずはメンバーの方を中心にご挨拶回り。もちろん、始めてお会いする方との名刺交換も。「牛熊友の会」が日経新聞で紹介されたこともあってか、名刺を出すと「あのインターネットの」とご挨拶していただく方が多くいらっしゃいました。恥ずかしいやらうれしいやら。たいへん多くの債券関係者に見ていただいているということを実感しました。私のホームページを毎日のように見ていただき、場合によっては、プリントアウトして電車の中で見ていただいているという方もいらっしゃるとか。驚きとともに、責任も感じる次第です。更新が遅いと何度も、「更新」を押していただいているとのお話も。極力、時間内に更新しようとは思っているのですが、なにぶん本業があるもので・・・。えっ、更新するのが本業じゃないのかって?。うむ、ざら場中も先物の板を見ている時間とPCを使っている時間が、あまり変わらないかもしれません。とにかく、この「焼き肉友の会」でも、また多くの方と知り合うことができました。その新しくお知り合いとなった方に、偶然に私と同期入社の方がいらっしゃいました。私は昭和57年入社なのですが、これまでなかなか債券関係者で同期の方というのは、お会いする機会がありませんでした。しかし、実際には債券関係者の方で活躍されている同期の方はけっこういらっしゃるのことのようです。ということで、突然ですが「昭和57年入社(入行)の金融(債券)関係者の会」を結成したいと思うのですが、該当される方はぜひメールにて私にご連絡いただければ幸いです。

99.7.20「アクセス数」

表紙のカウンターが70万人を突破しました。ありがとうございます。ちょっとマンネリぎみながらも、日々アクセスしていただいている方々にはたいへん感謝しております。アクセス数はあくまで参考数字です。しかし、金融関係者中心にかなりの方に見ていただいているのは、メールや「牛熊友の会」の方々とのお話からも感じることが出来ました。特に海外在住の金融関係者の方には、予想外にご覧いただいているとか。インターネットって、グローバルなんですね・・・。「債券ディーリングルーム」もいよいよ4年目に突入しています。飽きっぽい性格にもかかわらず、良くここまできたなと自分で感心してしまいます。これも見ていただいている皆様の励ましのおかげです。何度か挫折しかけたことも実際にありました。牛熊の会話が続かなくて苦労したこともよくあります。それ以上に、相場で大きくやられた時の更新はけっこうしんどい事もありました。自分がやられた理由がそもそも相場を動かした理由だけに、それをコメントするのもつらいものがあります。一応第三者から見た相場といったものをコメントしているつもりですが、自分のポジションや相場観にコメントが大きく影響されているのも確かです。個人で運営しているためにある程度の自由度はあるにせよ、そうはいっても何を書いてもかまわないということでもありません。おしかりのメールも多々いただいております。ご意見によっては、即座に書き方に修正を加えたりしています。今後もホームページの更新を続けてゆく上で、皆様からのご意見はたいへんに参考になります。是非、メールでご意見ご感想をお聞かせください。あらためて、今後もどうかよろしくお願いいたします。

99.7.19「e−one」

最初に断っておくが、私はソーテックの回し者ではない。しかし、ソーテックのパソコンの価格には大変魅力を感じていたことは確か。そして、ついにというか、あれまというか、なんとソーテックはiMacとそっくりなWindowsパソコンを作ってしまったのである。確か米国でもあるメーカーが同様の製品を出して、アップルに訴えられたが、ソーテックも訴訟覚悟で販売するのであろうか。外見はまさにiMac。インテルCeleron(TM)433MHz、64MBのSDRAM、 8.4GBHDD、15インチモニタ、スピーカ、モデム、 CD-ROMドライブ。これだけのスペックで128000円だとか。もちろんWindows98もついている。これはたぶん売れそうである。iMacはほしいが、Windowsのソフトが使えないということで躊躇していたむきも多いかと思う。そういったむきにはまさにぴったりな商品である。しかし、あまりに似すぎている・・・・だいじょうぶなのであろうか。詳しいことはこちらのページをご参考に。128000円・・・どこかに落ちてないかなあ。

99.7.16「債務超過」

今週も長銀の債務超過額の拡大懸念が売り材料視された。16日の日経新聞では長銀の問題債権を再評価したところ債務超過額が8千億円拡大したと伝えた。しかし、さらに拡大する可能性も十分考えられる。また今年度中に処理が確定すると思われる日債銀も3兆円という債務超過額がさらに拡大するであろうことは確実視されている。7兆円の交付国債ではどうやら間に合いそうもなく、このための国債増発は避けられない見通しである。これに関しては現時点で額が想定できないという不安感もあり、相場参加者はかなりの懸念材料とみている。二次補正に関しても5〜10兆円程度の追加財政政策の可能性があり、たとえ5兆円の追加政策にしろ交付国債分がオンされれば国債の増発はかなりのものとなる。景気が回復している可能性もあり、今後金利がさらに低下することは見込めない。投信のシステムなども円債の投資比率を落としているが、都銀など国債しか買うものがないという状態からは脱却するものと思われ、かなりの需給悪化も懸念される。こうなると認めたくはないが、日銀の国債引受という可能性は高まってきたと見ざるをえない。

99.7.15「プロモーションMP3」

本日付けの日経新聞の記事にもあったがインターネットにおける音楽のデファクトスタンダードといえばMP3である。どちらかといえば、危ないイメージで見られていたMP3もここに来て市民権を得てきた。ただし、コピーが容易にできるためにソニーなどのメーカーは対抗策を取ろうとしているが、たぶん無駄であろう。賛否両論あろうが、デジタルの大きな利点はそのコピーにある。劣化なしでコピーが容易であるというのが、デジタルの大きな特色であり、そのコピーに制限を加えようとする動きは反発されよう。もちろん著作権侵害という大きな問題は発生するが、それをハードで制限するというのはむずかしい。とにかくこのコピーの容易なMP3をうまく利用しない手はない。つまり、CDの音源なみのMP3を使い、ただで音楽を配信するのである。それはもちろん本来入るべきCDの売り上げとかは手に出来ない。ところが、これは新人とかを一気にメジャー化しうる可能性を秘めている。パソコン雑誌とかはフリーのソフトをCD−ROMに入れて販売しているが、やり方次第では、ただでそういったソフトとともに掲載してもらうことも可能。つまり、ある程度の評判が得られれば、あっという間にそのコピーが広まる可能性がある。しかも、それは堂々とコピー可能なものであれば広がるのは早い。家で聞く者、密かに会社のPCで聞く者もいるであろう。これでメジャー化できれば、本来得るはずのCDの売り上げ分などあとでいくらでも回収が可能である。ただ、問題はどうやってネット上で目立たせるかである。もちろん、その音楽自体に何かしら引きつけるものがなければならない事も当然である。その上で雑誌とか紹介してもらう方法を考えねばならない。実は、このインターネットを使ったプロモーションは過去にもあった。なんといってもプラウザと呼ばれるソフトを普及させたネットスケープはこうやって広まったのであるから。

99.7.14「国会中継」

仕事の時間と重なってしまうこともあり、なかなか国会中継は見たり聞いたりすることがない。もちろん、国会での首相や蔵相の発言などは相場にダイレクトに影響することもあり、そのコメントは情報ベンダーの端末で確認はしている。今日は昨日からの大雨の影響で、朝いつもの時間に駅に行くと電車はまだ動いていなかった。復旧の見通しもわからないと駅員が言うので、これ幸い・・・ではなく、これは残念と、いったん家に帰ることにした。これまでの経験で待っていてもそう簡単には動かない、また動いたとしても、最初は驚異的な混雑が目に見えている。自慢じゃないがラッシュは苦手である。家に帰り、テレビやJRの列車運行状況専用電話で確認しながら一眠り。結局9時ごろ家を出た。駅にはこれまたたくさん人がいた。2時間遅れの電車が入ってきたが、これは絶対混むと思い、次の始発で行くことにした。案の定この始発はがらがらであった。のんびりとラジオを聴きながら車窓を楽しむ。なんか聞いたことのある声がする。これは誰の声だろう。どうやら国会中継のようなのだが。ラジオのアナウンサーが、「以上、小渕総理の答弁でした」・・・。あれま、なんと首相の声であった。そういえば、小渕総理の演説とかまともに聞いたことがなかったような。こんなんで良く、ホームページ上で補正がどうのこうのなんてコメントをしていたなと、反省。今日は蔵相や企画庁長官、また日銀総裁の発言も聞くことができた。日銀総裁が利上げと言うべき箇所を利下げと言っていたのはご愛敬か。蔵相は二次補正も状況によってはありえることを示唆していた。今の良い雰囲気を継続させたいと。まあ、それほど債券相場にはインパクトある発言ではないが、情報ベンダーの文字情報でしか日頃確認できない国会答弁も、たまには聞いてみる必要もありそうである。ちなみに衆議院TVというサイトで国会中継がインターネットでリアルに見ることができる。

99.7.13「財政投融資」

99.7.8「交付国債と財政投融資」の財政投融資の件に関しまして、関係される方からご意見をいただきましたので、ご紹介したいと思います。

『99.7.8付けの「若き知」において、「財政投融資の不良債権の実態について、早期の情報開示をもとめたい」旨の記述を拝見いたしましたが、以下の2点を申し上げたいと思います。

 @まず、資金運用部からの、財政投融資の対象となっている機関(いわゆる財投機関)に対する融資については、民間金融機関の基準で見てもいわゆる不良債権(破綻先債券、延滞債権、3ヶ月以上延滞債権、貸出条件緩和債権)は全くありません。すべて約定通りに返済されております。これについては、毎年発行されている財政投融資のディスクロージャー誌である財政投融資リポートにおいて公表され、またインターネットの大蔵省ホームページ(「財政投融資」−「財政投融資リポート」−「資料編」参照)にも掲載されております。

 A次に、財政投融資の対象となっている各機関の有する債権にまで範囲を拡大して考えて見ます。財政投融資の対象としての政府系金融機関における延滞債権等については、各機関ごとにディスクロージャー誌やホームページ等において公表されております。各機関ごとに公表されている当該計数を合算して見ると、平成10年3月末時点で1兆円余に過ぎないことがわかります。  またそれ以外にも、毎年の会計検査院の検査報告において、「国が資本金の2分の1以上を出資している法人の貸付金についての延滞債権」として、全体の状況がとりまとめられ公表されております。会計検査報告の当該部分は、延滞債権額が100億円未満の機関は含まれない一方、財政投融資の対象となっていない機関(注)を含んでいるなど、必ずしも整合性のとれたものではありませんが、それでも平成10年3月末時点での当該計数(延滞債権額)をすべて合計しても2兆円余に過ぎません(検査報告対象機関の貸付残高合計は約158兆円)。

(注)平成11年度首における特殊法人の総数は81であり、うち財政投融資対象機関は37

 財政投融資の不良債権額150兆円という数字は、上記の計数からは全く考えられないものです。』

以上のように先日の加藤税調会長の財投の不良債権150兆円に関する発言に関しては、具体性のあるものではないと思われます。ご指摘、ありがとうございました。


99.7.12「あらたなメディア」

インターネットのホームページの数は加速度的に増え続けている。ネット人口も急増し、これまでテレビを鑑賞していたようにネットに接続する時間が増えている。パソコンは性能が向上し、また価格も下げている。10万円程度のパソコンでインターネットには十分すぎる環境が整う。ここにきてNTTも電話料金の固定制の導入を決めたようである。ただ、同時に多くの問題も出てきている。なんといっても、情報発信に対して規制がないことが、インターネットの良い意味でも悪い意味でも大きな特性となっている。また、インターネットはいったんネットに入ると完全ではないにしろバーチャルで徘徊できる特徴を持つ。これはある意味で恐い。ネットでポルノ規制の問題がまず取りざたされていたが、少なくても子供が書店とかでポルノ雑誌を読むことは、回りの目があるためにむずかしい。ところが、ネットではホームページを見ている人物がどんな人物であるかを特定できないため、こういったことが可能となってしまう。また、ホームページを利用することでこれまで考えられなかったようなことも実行可能となる。今回の東芝のビデオデッキにからんだホームページを利用したのトラブルもしかりである。この件に関してはどちらに非があるかといった判断は避けるが、個人のホームページでこれだけの影響を与えうるという可能性は、メーカー等にあらたなリスクを感じさせたはずである。また、今日のニュースで、個人がホームページに飛び込み自殺の写真を掲載したということも問題とされた。これまではマスコミでは自主的にタブー視していたものも個人はそんな自主規制に関係なく自由に情報発信ができてしまう。これは既存のマスメディアに対抗しうる利点でもあるかもしれないが、反面、個人の裁量に任されてしまうという危険性を兼ね備えている。ネットを規制しているのは法律というより社会常識かと思われる。ただ、個々人によりその常識の持ちようが異なる。独りよがりの判断というのも危険である。とはいえマスコミのルールが絶対ではないことも確か。ネットが世界を変えるには既成のものに対抗していかねばならない。結局は、ネットを使っている我々がしっかり判断基準を持っていく必要があるのかもしれない。もちろん私も個人でホームページを開設し、こういったコメントを勝手に発信している。今回の件に関しては自己矛盾を含んでいるかもしれない。それを修正できるのは、やはり読んでいただいている方々からのメール等によるご意見ご批判であると考えている。

99.7.8「交付国債と財政投融資」

交付国債について少し言及したい。長銀と日債銀に関して年度内に処理が決まれば預金者保護向け公的資金枠で交付国債で充当する7兆円のうち予算化されていない2兆5千億円分(2000年度予算に計上の予定だった?)の財源措置が必要となる。また、7兆円ではたして足りるのかという問題も生じている。宮沢蔵相は「足りなくなるかどうかわからない」と発言したが、状況によっては7兆円の枠を越える可能性がありそうである。ただ、今年度に予算化されていない2兆5千億円分に関しては金額の上では国債整理基金の余資でまかなえるものの、緊急時に備えて国債整理基金は多少なり余裕枠を残しておきたいところでもある(今回が緊急時であるとの見方もあるかもしれないが)。となると、今年度内の処理が決まれば、ある程度の額が二次補正に計上される可能性は否定できない。当然、その分は国債の増発に繋がるのである。

もうひとつ財政投融資に関しても先週いくつかニュースが出たので追ってみたい。9日の日経新聞では2001年4月の預託制度廃止にともない、「財投債」を発行するという記事があった。この財投債は国債である。これまで、郵便貯金や年金から預託された資金分を国債発行で賄い、その国債は債券相場の需給悪化懸念を増幅させる恐れがあるために、この国債は郵貯に購入してもらう方針のようである。つまりはこれまで預金していたものを国債投資に振り返るだけとも取れ、国債需給にとってはとりあえず中立材料ではある。また、個別の政府機関が発行する予定の財投機関債に関してはその政府機関によっては(たとえば住宅金融公庫など)問題も残っており発行は一部の機関に限られそうである。

ところで、政府税調の加藤会長が先週、奇妙な発言をされた。財投の不良債権が150兆円あるそうなのである。大蔵省は否定しているが、加藤氏の発言だけに無視できない。財政投融資の残高は400兆円前後あると言われる。この資金は資金運用部を通じて、特殊法人や地方公共団体に貸し出される。もちろん一部国債で運用されていたがその比率は大きく低下している。この国債の運用比率が大きく下がったことが債券相場の急落に繋がったということは今更言うまでもない。前述の預託制度廃止を控えているうえ、地方公共団体等の貸し出し、もしくは地方債の引受等の増加が、運用部の国債引受の大幅低下に繋がったわけであるが、それ以上にこういった不良債権といったものが存在すれば、いずれ保有している国債の売却に繋がる恐れも当然ながら生じる。実態が明らかにされないと、加藤氏のように政府に関係している立場の方から、このような発言があったこと自体は市場に不安をもたらす。これは早期の情報開示をもとめたいところである。

99.7.8「光瀬龍」

SF作家の光瀬龍氏が亡くなった。「百億の昼と千億の夜」「東キャナル文書」「喪われた都市の記録」等々の作品がある。日本のSF界の重鎮であった。私は小学校時代からジュール・ベルヌやH・G・ウエルズ、コナン・ドイルなどのSFやミステリーが大好きであった。当時のアニメも鉄腕アトムや鉄人28号、エイトマン、宇宙エース、宇宙少年ソランや遊星少年パピーといったSFタッチのものが多かったし、海外ドラマでは「宇宙大作戦(スタートレック)」や「スーパーマン」などを好んで見ていたのもSF好きとなった要因だったかもしれない。その後、中学、高校とすすんでもやはり愛読書はSFが多かった。A・C・クラークやハインライン、国内では田中光ニの初期の作品や小松左京、そして星新一などの本を片っ端から読んだ。ただ、光瀬龍の作品は読み始めるのが遅かった。「東キャナル文書」などなんとなく暗いイメージが強かったからである。ところが、少年マンガ雑誌に「百億の昼と千億の夜」が載ったとき、大きな衝撃を受けた。原作本を探して夜更けまで読んだ記憶がある。主人公の阿修羅の像を見るためにわざわざ興福寺まで行ってしまったりした。もちろん中宮寺の国宝一号でもある弥勒菩薩像も見てきた。萩尾もとの絵がきれいだったこともあるが、その絵がそれぞれの仏像を元に書かれたというのも面白かった。それ以降、光瀬龍の本もかなり読むようになった。SFとかアニメとかのオタクと言われた世代が実は最も早くインターネットに接したということを考えると、SFというジャンルが果たした影響は大きい。そのSFをポピュラーならしめたのが、映画「スターウォーズ」であったことも周知の事実である。とにかく、また好きな作家が逝ってしまった。

99.7.7「星」

今日はいよいよ棚ぼた・・・じゃなくて、七夕。七夕といえば、星。今日は全国的に晴れのところが多く、天の川も綺麗に見えるのではないでしょうか(実ははっきりと天の川を肉眼で確認したことがありません、ちなみに住んでいるのは星の綺麗な田舎です)。そして、星と言えば、飛雄馬・・・うっ、古い。というより、今でしたらスターウォーズですね。10日からいよいよ日本公開です。すでに試写会で見ていらしゃる方も多いようですが、とにかく何も考えずに見ることができる映画って好きです。しかも、私は大のSF映画好きなのです。あの主題歌が流れるだけで、わくわくしてしまうという・・・えっ、いい年して何考えているって。まあまあ、スターウォーズを支持する年代は実は我々の年代のはずなのです。まさか新作が今になって見られるとは思いもよりませんでした。内容やストーリーはとにかく何でもいいんです。あの迫力とスピード感さえ見させていただければ。たぶん、我々世代は宇宙に行く者は限られているでしょうから、その夢ぐらい映画で見せてもらっても良いのではないでしょうか。「フォースがともにあらんことを」。

99.7.5「七夕」

まもなく7月7日の七夕です。仙台や平塚などの七夕祭りが有名ですが、この日には短冊に願い事を書いて笹に結びつけます。幼稚園などでも飾り付けをしているところが多いかと思います。この日は年に一回離ればなれになったカップルが会えるという非常にロマンチックな日なのですが、クリスマスイブやバレンタインデーのように商売と密接したカップルのための行事とはなっていません。これは七夕という行事が日本の風土に密接に結びついているからかもしれません。なんとこの七夕伝説はすでに日本の弥生時代に伝わっていたとも言われています。銅鐸に七夕伝説らしき絵があるようです。ちなみに七夕伝説の起源は今から1万3200年前に遡るとの説もあります。地球の地軸が変化することはご存じかと思いますが、現在の地軸の先は、北極星ですが1万3200年前はなんと織姫星、こと座のベガ星だったそうです。この七夕伝説が中国から日本に伝わってきました。日本では中国の星の伝説と畑の収穫祭が結びついたものが七夕行事となってきたようです。また、お盆と言われる行事とも関係しているようです。「七夕」の文字は7月7日の夕べの行事だったために7の日の夕刻で「七夕」となったとか。本来は「棚機」と書くようですが「七夕」のほうが星の行事としてはぴったりきますね。このように長い伝統をもつ七夕行事に対して、チョコレート製造メーカーもおもちゃメーカーも立ち入ることができなかったのでしょうか。それとも若者にとっては、日本の伝統よりも、外国行事の方がかっこよく見えるためでしょうか。日本の伝統のなかにもこの七夕のようになかなかおしゃれなものもあるのですが。

99.7.1「ひまわり」

ひまわりが咲き出しています。日本の夏といえば、キンチョー・・・ではなくて、ひまわりを連想される方も多いかと思います。この「ひまわり」、原産は北アメリカの中西部だとか。日本には中国から17世紀中ごろに伝わってきたそうです。確かに源氏物語とか徒然草とかにひまわりの記述はありませんね。英語ではサンフラワー。まさに太陽の花です。若い時の茎や花は本当に太陽を追っているようですね。小学校のときの絵日記とかにもたくさん登場するこまの「ひまわり」。ランニングシャツに短パン、右手に虫取り編み。左手には虫かご。そこにひまわりを加え、バックに入道雲とか入れれば、まさに夏の絵。ミンミンゼミの声も聞こえてきそうです。今年の夏は暑いとか。ひまわりも元気に育つのでしょうね。

99.7.1「先見」

相場は先を見て動く。というか、これからどのように動くかを相場参加者が予測して仕掛ける。それが当たるか外れるかは別にして。しかも、価格の形成は参加者の総意による。このため、例え先読みが当たったとしても、実際の動きは違ってくることもままある。今回の債券相場の下落に関しても、まさに先読みを参加者がしているためである。短観の結果を見てゼロ金利政策を日銀がただちに変更すると思っている参加者はいないはずである。ただし、日銀総裁もおっしゃったように、景気は回復している可能性があり、そのためこれまでのように総悲観ではなくなってきている。ゼロ金利政策の修正もそれほど遠くない時期に実施される可能性を相場参加者は読み出しているのである。加えて今後国債は二次補正等により増発されることはあっても減額されることはないため、需給面での懸念も引き続き強い。株式の上昇により国債一辺倒とも言えた投資家の運用スタンスにも変化が生じてきている。債券相場は今後、景気が回復しても、また再び悪化しても買いづらい展開が予想され、これまで積極的に買いを仕掛けてきた都銀なども残高を落とす方向に動いてきた。これが堅調だった中期ゾーンへの売りとなり、こういった売りがますます今後の債券相場に対しての悲観的な見方を強める結果となった。市場は売り材料に敏感となっていたのである。こういうときは、通常ならば売り材料とならないものも、材料視されてしまう。ゼロ金利政策の修正に関しての日銀総裁の発言も、本来ならばそれほど売り材料となるべきものではなくても、市場マインドのバイアスが下を向いているとき、それは過剰反応となって相場を大きく下落させるのである。相場は常に不安定な人間心理のもとに動く。それを忘れてしまったとき、自分は正しいはずなのに相場がおかしいなどとの発言となってしまう。相場は決して正しいものではない。しかし、相場を動かしている集団心理というものを理解して入っている限り、相場で大きくやられることはないはずである。相場の世界で生き残りたかったならば、景気の先読みというより、市場参加者の先読みを肌で感じる感覚が必要とされるのである。