99.10.26「認識」
人の視野というのは面白い。これまで見えていなかったというか視界に入っていながら認識していなかったものが突然に見え出すということがある。例えば自動車を買い換えた時など自分と同じ車種が異様に目に付いたりする。けっこう走っているじゃんと。また子供が産まれた時なども突如子供連れなとを良く目にしたりする。これまでも目にしていながらも脳は必要のない情報として削除していたものに対して興味関心の度合いとともにマーカーがついたように認識しはじめる。確かにあらゆる情報をチェックして記憶することは不可能であり脳は必要のない情報は捨て去るように出来ている。人は寝ている時間に脳の情報を整理しているとも言われる。それが夢というかたちになって現れるという説もある。しかし目や耳などから入った情報は優先順位がつけられてストックされているとも考えられる。全部が捨てられていないというのは、例えば突然目にした光景がどこかで見たことがあるというデジャブといった形で思い出すことからも明らか。また、嗅覚というのも記憶がストックされているようで、やはり無性に懐かしい香りというのを感じるときもある。いったい脳はどういった情報選択をしているのであろうか。
99.10.25「18番線」
上野駅の18番線が廃止された。東北・常磐方面への玄関口として親しまれていたホームである。田舎が東北や北関東の方は上野駅に来るとほっとすると聞く。確かにこの駅にはそういった懐かしさを醸し出す雰囲気があるのかもしれない。ただその反面、都会人にはあまり好かれていないようである。なんといってもOLの最も嫌う電車が常磐線だそうである。しかし、世の中はだいぶ変わってきた。なんと常磐線沿線から流行がもたらされたものがある。ルーズソックスでミニスカートをはいた女子高生も以前より少なくなったが、これはどうやら水戸が発信源とも聞く。コギャル言葉のイントネーションは実は茨城訛りであることを知る人も少ないか。とにかく田舎は田舎でいいところもある(えっ、フォローになっていない?)。話がだいぶ逸れてしまったがとにかく18番線。20年前にはここから列車も出ていた。電車ではなく木造の客車をディーゼルが引いていたのである。毎日通っている駅でもあるだけに使っていたホームがなくなるのもさびしいものがある。
99.10.22「AVパソコン」
ソニーからMDやDVD、テレビ、ラジオがついて音響部分も強化したパソコンが発売される。パソコンは以前に比べてだいぶ音質が良くなっている。サウンドボードを組み入れることでステレオ並みの音を出すことは可能である。これまであまり音楽を聴く目的でパソコンを使用するむきは少なかったのか通常パソコンにいているスピーカーは貧弱である。しかし、しっかりしたものをつけると意外にいい音で聞くことができる。加えて今後はインターネットでの音楽配信も流行傾向。当然、これにはデーターを取り込むためにパソコンが必要とされる。また、DVDなど映像面でもパソコンでの使用が増える可能性もある。なんといってもパソコンはデジタル(当たり前か)。アナログのテレビなどよりパソコンの方が相性がいいのも当然。ただしまだテレビのような大型ディスプレーがないので迫力に問題があるが。とにかくAVメーカーの雄ソニーらしいパソコンの登場である。あらたな需要を掘り起こすかもしれない。
99.10.20「アメリカズカップ」
4年に一回の世界最高峰のヨットレース、「アメリカズカップ」がスタートした。わがニッポンチャレンジももちろん参加。これで三度目となる。予選ともいうべきルイ・ヴィトンカップ2日目で日本艇は強豪チームと対戦したこともあり1勝3敗。ちょっと苦しいスタートとなってしまった。日本艇のスキッパーは世界NO1スキッパーのピーターギルモア。ハイテク日本の技術が集約されているヨットは「阿修羅」と「韋駄天」の二隻。なんとか決勝ラウンドまで勝ち進んでもらいたい。アメリカズカップが米国以外で開催されるのは今回で二度目。米国も国の威信を懸けて挑戦している。ニッポンチャレンジの活躍ももちろんだが、カップを奪われた米国チームにも注目したい。
99.10.19「ポケットモンスターアンコール」
最近、話題が偏ってしまっていることはご勘弁願いたい。で、また「ポケットモンスター」であるが、金銀発売にタイミングを合わせたのかテレビ東京では今日の夜7時からアニメ「ポケットモンスター」を再放送する。題名は「ポケットモンスターアンコール」。これがタダの再放送ではない。なんと二カ国語放送なのである。副音声では、米国で放映している「ポケットモンスター」の音声となっている。つまり英語なのである。情操教育に英語を子供に勉強させている家庭も多いかと思うが、これもおもしろい教材となるのではないか。
99.10.18「マーケット・サバイバル」
ご好評いただいております「マーケット・サバイバル」がついに本になって発売されることが決まりました。基本的な部分はそのままですが新たに加筆した部分も多くさらに読みやすくしました。項目を追加した「牛さん熊さんの債券豆知識」や以前アップしていました「嘘のような本当の話」も掲載しています。来月の11日、つまり平成11年11月11日にパン・ローリング社から発売されます。定価は1800円(税別)。日本橋丸善、千代田書店、八重洲ブックセンターなどの(書店)で発売されます。別途送料(350円)がかかりますがパン・ローリング社で通販でも予約を受け付けているそうです。TEL 03-5386-7391/Email info@panrolling.com。ぜひぜひお買い求めいただけるとたいへんうれしいです。よろしくお願いいたします。サインはいつでも・・・えっ、いらない???。
99.10.15「ポケモン金と銀」
「おぬしの落としたポケモンは、この金のポケモンか、それとも銀のポケモンか、はたまた木のポケモンか・・・」の金と銀ではなく、ゲームボーイのゲーム「ポケットモンスター」のニューバージョンが11月21日に発売される。テレビ放映も続いており依然としてポケモン人気は根強いものがある。欧米でもゲームが売り出されると同時にテレビ放映も始まったことからポケモン人気は急上昇。ポケモンセンター東京などでは、バトルカードはほとんど売り切れ。外人さんが、ガバっと買っていく姿も良く見かける。とにかく、ポケモンファンにとっては待ちに待った新しいバージョンが売り出されるのである。ちなみに、ポケモンの赤・緑・青・ピカチューバージョンはすべて基本的なゲーム内容は同じ物である。今回の金と銀はこれとはまったく異なりポケモンの数も倍以上になるようである。ルギアとかヤドキング、トゲピーといったすでにテレビや映画で放映されている新しいポケモンもゲームに登場する。すでに予約受付も始まっている。もちろん我が家では三人娘向けに金2個銀1個を予約している。さて、どのぐらい売れるものなのであろうか。ゲーム市場の記録を塗り替えることは確かではなかろうか。
99.10.14「短期国債と第二次補正予算」
13日の日銀による金融政策決定会合において短期国債の買い切り導入が決定された。これにより第二次補正予算に伴う国債増発の市中消化分が幾分緩和されることにもなるのだが、それは単純にはいかないので注意が必要となる。国債(歳入債)は発行根拠法によって次の3つに区分けされる。財政法に基づく「建設国債」(通称、四条国債)と、特例公債法に基づく「特例国債」(通称、赤字国債)、それに国債整理基金特別会計法に基づく「借換債」である。これはあくまで発行側の区分けである。例えば10年利付国債が「建設国債」なのか「特例国債」なのかは券面等に表記されているわけではなく債券市場参加者もあまり意識してはいない。しかし、先行きの国債発行等を予想する場合にはかなり関係してくるのも確かである。今回の決定会合で導入が決まった「短期国債の買い切り」が第二次補正予算や来年度予算に伴う国債増発にどのような影響を与えるのか、この発行根拠法による区分けが実は重要な要因となるのである。大きなポイントは短期国債(TB)はすべて「借換債」という点である。それに対して第二次補正予算において発行される国債は、「建設国債」と「特例国債」、つまり新規財源債であり「借換債」ではない。これでは短期国債(TB)買い切りが実施されても増発されるクーポン物の市中消化額の減額には結びつかない。ところが今年度発行計画において、今後発行が予定されているクーポン物には借換債も含んでいる。つまりこの借換債の部分は短期国債(TB)への振り替えが可能となる。クーポン物の借換債の部分を短期国債(TB)に振り替えて、それによって減った部分を第二次補正予算における新規財源債に置き換えるのである。そうすれば、第二次補正予算による新規財源債の一部を短期国債(TB)に置き換えることが可能となるのである。うーむ、複雑?。
99.10.12「交付国債」
今回、第二次補正予算において大蔵省が素案で示した5兆5千億円のうち公共事業の3.5兆円を除いた2兆円に交付国債の償還財源が含まれるのかどうかという点に注目したい。これを見るにあたって注意しなければならない点がある。それは長銀の処理に加え日債銀の処理により、交付国債7兆の枠そのものを積み増すかどうかという点である。ただ、これは日債銀処理の費用が確定されないうちに予算化するという問題等や法改正の必要から、積み増し分をそのまま今年度の第二次補正で予算化するのもむずかしいと思われる。では第二次補正予算の2兆円部分にまったく交付国債に絡んだ予算が計上されていないのであろうか。今朝の大和SBCMチーフストラテジストの佐野一彦氏のレポートにも書かれていたが、来年度の概算要求分(交付国債7兆の枠のうち償還財源が手当されていない分)が前倒しされる可能性があるようである。今年度この7兆円のうち予算化されていない部分(来年度概算要求分)は2兆5千億円ある。そのうちNTT株の放出で7000億円程度が計上されている(ただし昨今の株の値上がりから売却益は1兆円以上に膨らんでいると観測されている)。二次補正ではこの前倒し分のNTT売却益を除いた1兆5千億円が、二次補正の2兆円に組み入れられことが想定される。このために交付国債の7兆円の枠そのものの積み増しは来年度に予算化され、交付国債7兆の枠は今年度に処理される可能性がある。そうなれば大蔵素案の5兆5千億円にあらたに交付国債財源分が増額される可能性はない。ただし、佐野氏が指摘されているが税収不足分がオンされる可能性が出てきているため、どうやら注目すべきはこの税収に絡んだものとなりそうな気配である。
99.10.12「レオナルド」
今年のJOMOカップJリーグドリームマッチ・日本人選手選抜VS外国人選手選抜は、イタリアの至宝ロベルト・バッジョと元アントラーズのレオナルドが特別参加した。国立は史上最高の入場者数を記録したとか。これはJリーグの人気に陰りが見える中、サッカー人気は依然として高いことを示した。このドリームマッチは完全にこの2人のゲストのために設けられたような試合運びとなった。それだけレベルの差が歴然としていたのである。バッジョのゴールもまさに技有り。レオナルドのゴールは見られなかったが、元同僚であった秋田や相馬が本気でレオを防いでいたこともあるが、動きはすばらしかった。特に日本代表の相馬にとってはブラジル代表の左サイドバックであったレオナルドはまさに師匠同然であったはず。ただ、他のJリーガーにとって、神様のようなこの2人を怪我させてはいけないとの配慮もあり、自由に動きがとれていたのも事実。といっても、これを差し引いても技術の差は歴然。久しぶりに楽しいサッカーの試合を見せてもらった。特に私自身アントラーズファンでもあり、またレオナルドが戻ってきてもらえるとうれしい。もちろんバッジョもだが、この2人がいずれJリーグーで活躍するようなことがあれば、Jリーグにまた活気が取り戻せるかもしれない。
99.10.8「2000円札」
10月6日の新聞は、2000円札を来年までに発行することを伝えた。新額面の紙幣の発行は1958年の1万円札以来だそうである。参考までに1958年は私の生まれた年でもある。それから20年も経過している・・・えっ、すみません、41年です、はい。小渕首相は2000年というミレニアムを記念するとともに、沖縄サミットも意識した記念事業とするようである。新聞報道によるとこれは大蔵省の印刷局OBの働きかけだそうで、小渕首相が得意の即断即決でわずか3週間で発表にこぎつけたようである。このためにリークもされず、新内閣の門出に合わせての発表となった。これは「新しいことに挑戦しないと技術水準が向上しない」との印刷局の職員の声が強かったことも影響しているようである。紙幣の印刷はまさに偽札防止のための技術競争となっている。コピー機で写らないインクを使用したり、すかしや多重印刷にはおいそれとまねの出来ない技術が使われている。しかも、洗濯機などに入っても容易に切れない工夫も必要とされている。ハイテク技術とともに高度な職人芸が必要とされるようである。しかし敵もさるもので、そういった高度な技術を解き明かし、より精巧な偽札作りというものもあとをたたないと言われている。もしこういったことに関して興味のある方は真保裕一氏の「奪取」をご覧いただきたい。
99.10.7「音楽配信」
現在、インターネットで最も注目されているのが音楽配信である。そしてインターネット上での音楽配信で大きなシェアを占めているのがMP3と呼ばれるものである。パソコン関係の書籍などでもよく紹介されていることもありMP3をすでに知っている方は多いと思う。この日記でもかなり前に紹介している。ただ、このMP3には著作権という大きな問題がある。著作権を無視してネットで新曲などをMP3の形でアップしている違法行為が依然として多い。そういったホームページに対してプロパイダーなどは警告を発して場合によってはホームページを閉鎖しているものの、結局いたちごっことなっている。ソニーは著作権の問題をクリアーした方式で音楽配信を計画。また専用のウォークマンを発売する予定のようであるが、果たしてMP3を凌駕できるであろうか。いったん大きなシェアーをとってしまったものを巻き返すのは容易ではないのも事実。しかもMP3はフリーが原則である。市販のソフトもあるが、CDからMP3への変換などフリーウェアのソフトで十分可能なのである。このMP3などインターネットで配信可能な音楽は容量の少なさとメモリーの大容量化、またはメモリースティックといったものの使用により非常に小型化が可能でしかもモーターを必要としない。持ち運びが便利でありまた部屋のどこでも設置可能。いろいろな可能性が広がりそうである。MP3を聞くソフトは雑誌の付録や「窓の杜」といったフリーウェアのダウンロードができるホームページから取り込める。とにかく一度試してみることをお勧めしたい。
99.10.5「坂本美雨」
坂本美雨という歌手をご存じであろうか。何今頃言ってるんだとしかられそうであるが、私はつい最近まで知らなかった。いつも聞いているJ・WAVEの番組のゲストに、まるでDJのような声をした歌手がゲストで出ていた。なかなか耳障りの良い声をしているなと聞いていると、どうやらNY在住の歌手とか。おとうさんが坂本龍一・・・えっ、あの。ということは、まさかお母さんは矢野顕子。もちろんであった。第二の宇多田カオルとかではない。あの教授の娘なのである。アルバムには当然ながら教授みずからアレンジ。またお母さんのカバー曲も入っているという。今度新しく出たCDをぜひ買ってみるつもりである。これからも注目して見ていきたい歌手である。いやシンガーというべきか。
99.10.4「固定観念」
今回の東海村の事故に関しても「固定観念」がかなり働いていたような気がする。まず会社側の慣れによる安心感という固定観念。こういった事故は起こり得ないと考えていた科学技術庁などの固定観念。また、東京と東海村は近いとして「なんで東京市場は閉鎖しないんだ」と問い合わせた外人さんの固定観念等々。株式を顧客にすすめるにあたって証券会社の社員などは「絶対」という言葉が使えないが、相場に限らず何事においても「絶対」はない。しかし、我々は「とりあえず安心」ということで生活を続けなければいけない。電気や水道とか止まることはない。通勤電車が事故を起こすことはない。大地震が自分の近くで起きることはない等々。心配するときりがなくなる。とにかく安全のはずという認識がなければ何も出来ないのも確か。人命にかかわるものには何重ものチェックが働いているはずなのが、今回のようにお粗末この上ない事態も起こり得るのである。何事も起きてからでは遅すぎる。しかし起きてみないとわからないというのも事実である。
99.10.1「東海村放射能漏れ事故」
昨日の段階でこれほどの事故が発生していたとは認識していなかった。実は昨夜は飲み会があり終電近くの常磐線で帰ったのだが、すでに水戸から先は電車がストップしていたようである。それはともかく、臨界に達しかなりの放射能が漏れたようである。3人の方が被爆、また10キロ圏住民に外出禁止勧告が出された。臨界事故は日本ではこれまでなかった。電力会社も日本の原子力発電の安全性を強調し電力供給のかなりのシェアーを原子力が占めている。そういえば原発論争も一時より沈静化している。もちろんロシアのチェリノブイリ原発事故などもあり、その危険度を無視していたわけではないが、東海村にはじめて原子力発電所が出来てから、少なくとも臨界に至る事故はなかっただけにある意味で油断も生じているのであろうか。日本のエネルギー供給にとって必要不可欠とされる原子力発電であるが、再び反対論争が盛り上がること必須である。欧州では原子力発電を全廃する動きも出ており、日本でもそういった世論が盛り上がると思われる。なんといってもその安全性を電力会社が強調していただけに今回の事故は見直すきっかけとなりそうである。ただ、そうなると比重は火力発電にかかる。石油の問題等もからんでくる。はたして今後どのような動きが出るのであろうか。とにかく今回の事故も被害が広がらないように祈るだけである。